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不運すぎるベンフィカ18歳GK…マンU、完封勝ちで4連勝もGL突破はお預け

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ネマニャ・マティッチの左足ミドルが相手GKのオウンゴールを誘発

[10.31 欧州CLグループリーグ第4節 マンチェスター・U 2-0 ベンフィカ]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は31日、グループリーグ第4節が行われ、A組のマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)はホームでベンフィカ(ポルトガル)と対戦し、2-0で勝利。決勝トーナメント進出に王手をかけた。

 前節アウェーでのベンフィカ戦は1-0でなんとか勝ち切ったユナイテッド。その試合からメンバーを5人変更し、28日のプレミアリーグ第10節トッテナム戦(1-0)からは6人を入れ替え、MFフアン・マタやMFアントニー・マルシャル、20歳のMFスコット・マクトミネイもスタメンで起用された。

 もう1試合の結果次第では、2試合を残してグループリーグ突破の可能性があるユナイテッドは、開始早々からマルシャルが切れのあるドリブルで果敢に仕掛け、オールド・トラッフォードのファンを沸かせる。すると、前半14分に左サイドから強引にカットインしたマルシャルがDFドウグラスに倒されてPKを獲得。キッカーはマルシャル自ら務めたが、ゴール左を狙ったシュートは18歳GKミレ・スビラルに止められてしまった。

 直後にベンフィカも左サイドから中央へ切れ込んだMFディオゴ・ゴンサウベスが鋭いミドルシュートを放つが、GKスビラルに負けじとスペイン代表GKダビド・デ・ヘアがファインセーブで先制点を阻止する。ユナイテッドは前半31分、FWロメル・ルカクがPA右に侵入し、相手をかわして左足を振り抜いたが、GKスビラルに弾き出される。前半はスコアレスで終わるかと思われたが、先制点はラッキーな形で生まれた。

 ユナイテッドは前半45分、ルカクのパスをPA手前で受けたMFネマニャ・マティッチが思い切りよく左足を振り抜くと、低い弾道のシュートが右ポストを直撃。跳ね返りがGKスビラルの背中に当たってゴールに吸い込まれ、先制に成功する。18歳GKにとっては、FWマーカス・ラッシュフォードのFKをキャッチしてゴールラインを越えてしまった前節に続く不運で先制点を許してしまった。

 1点リードで後半を迎えたユナイテッドは、前半に相手との接触で左腰あたりを痛めていたリンガードに代え、MFヘンリク・ムヒタリアンを投入する。だが、チャンスを多く作ったのはベンフィカだった。15分、ディオゴがワンタッチでDFクリス・スモーリングをかわして右足ミドル。これはGKデ・ヘアの好守に防がれ、20分にはバイリーのパスミスを見逃さなかったFWラウール・ヒメネスが決定的なシュートも左ポストを叩き、同点に追いつくことができない。

 押し込まれる展開が続くユナイテッドは、後半23分にマタを下げてMFアンデル・エレーラ、30分にはマルシャルに代えてこの日20歳となったラッシュフォードをピッチに送り込む。すると、32分にラッシュフォードが左サイドから3人に囲まれながらもカットインし、MFアンドレアス・サマリスに倒されて、2度目のPKを獲得。今度はブリントが落ち着いてど真ん中に蹴り込み、リードを広げた。

 試合はそのまま2-0でタイムアップ。ユナイテッドが4連勝とした。もう1試合のバーゼル(スイス/勝ち点6)対CSKAモスクワ(ロシア/勝ち点3)の一戦は、CSKAが逆転勝ち。この結果、残り2試合で首位ユナイテッド(勝ち点12)と3位CSKAとの勝ち点差は『6』のままとなり、決勝トーナメント進出は次節以降にお預けとなった。

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