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16歳プロ契約の久保建英、今季中J1デビューへ「少しでも早くチャンスを」

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MF久保建英とMF平川怜がトップ昇格

 MF久保建英FC東京トップ昇格が決まった。FW森本貴幸(当時東京V)、FW宇佐美貴史(当時G大阪)らに続く、16歳でのプロ契約。新たなステージへのスタートを切り、記者会見では「今日からFC東京で、幼い頃からの夢だったプロという道を歩めることを非常にうれしく思います。大切なのはスタートではなくゴールだと思う。自分自身の努力で道を切り開いていきたい」と意気込んだ。

 今季はFC東京U-23で4月15日のJ3C大阪戦でゴールを決め、15歳10か月11日でのJリーグ史上最年少得点を記録した。5月3日のルヴァン杯第3節札幌戦でトップデビュー。本拠地・味の素スタジアムのピッチに立ち、FC東京のサポーターの声援の中でプレー。「一種の親近感を感じさせてもらえるような温かい応援だった。声が絶えることがなくて、これがホームなのかなと思った」と表情を緩ませた。

 J1リーグは残り3節。「少しでも早くチャンスをつかみたい」と、準備は万端だ。最短デビューは18日の鳥栖戦となる。鳥栖戦、26日の広島戦はアウェーだが、12月2日の最終節G大阪戦はホームで行われるため、味スタでのお披露目も予想される。

「夏休みに(トップチームに)参加させもらったときには差も感じた。チームとしてやっていることはU-23と変わらないと思っている。チャンスがあればそのチャンスをものにできるだけの努力をしていきたい」

 念願のプロ契約だったが、高校生としての“葛藤”もあった。「正直かなり悩んで出した答え。今までに何度も代表に呼ばれて、学校を休んできた。その度に学校の先生や生徒のみんなに助けてもらった部分もあるので難しい選択だったけど、やっぱり自分はサッカー選手として生きていきたいのでこういう答えを出しました」。成長速度を上げ、再び世界と戦うためにーー。J1の舞台に戦いの場を移し、味スタのサポーターを熱狂させる。

(取材・文 佐藤亜希子)

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