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悲願のタイトルを渇望する憲剛「いい試合よりもとにかく勝ちたい」

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埼玉スタジアムで最終調整する川崎FのMF中村憲剛

 8年ぶりのルヴァン杯決勝進出を決めた川崎フロンターレが3日、試合会場の埼玉スタジアムで公式練習を行い、C大阪とのファイナルに向けて最終調整した。負傷離脱していたMF阿部浩之、MF大島僚太、GKチョン・ソンリョンも練習に参加。大島と阿部は9月23日のJ1神戸戦以来、チョン・ソンリョンは10月21日のJ1広島戦以来となる復帰へ順調な回復ぶりをアピールした。

 99年と04年のJ2優勝を除けば、J1ではクラブ悲願となる初タイトルが懸かった最終決戦。MF中村憲剛は「そう言われるのは分かっているけど、自分はそのときそのとき必死に勝ちを取りにいった結果。(タイトルを)取れていないけど、明日はそれを払拭するチャンスだと思うし、頼もしい仲間、頼もしいスタッフがいる。みんなを信じて、明日はやり切りたい」と力を込めた。

 過度な気負いはない。「一発勝負だし、立ち上がりが大事だけど、気合が入りすぎても良くないし、テンションが高すぎても良くない」。平常心を強調する背番号14は同じく初タイトルが懸かったC大阪について「タレントが豊富だし、代表選手もいる。そこにハードワーク、球際のところも合わさって攻守にしっかりしたチームになっている」と警戒したうえで、「相手にとって不足はない」と力強く言い切った。

「ここで勝つために1年間やってきた。いい試合というよりもとにかく勝ちたい」。ACL、天皇杯ともにベスト8敗退が決まり、今シーズン残すタイトルはリーグ戦とルヴァン杯のみ。勝ち点4差で首位鹿島を追うJ1リーグに弾みを付ける意味でも、今は目の前に迫ったタイトルに集中し、今度こそクラブの歴史に新たな1ページを刻むつもりだ。

(取材・文 西山紘平)

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