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名門・藤枝東の“お祭り男”、交代出場DF平出が延長Vヘッド!

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延長前半9分、決勝ゴールを喜ぶ藤枝東高DF平出海

[11.3 選手権静岡県予選決勝T1回戦 藤枝東高 2-1(延長)飛龍高 草薙球技場]

 “名門のお祭り男”が延長戦にまでもつれ込んだ熱戦に決着をつけた。延長前半9分、MF坂本康汰(1年)の左CKをニアサイドへ走り込んだ交代出場の右SB平出海(2年)が頭で合わせて決勝点。ゴールを決めると、会場中に「オレのゴールだ!」とアピールするかのような仕草を何度も見せながらチームメートと喜びを爆発させた。

 小林公平監督が「お祭り男」「身体能力が高い」と評するDFは決勝点のシーンについて、「(CK直前に)『ニアに行かせてくれ』と周りに言っていて、ボールも良くて合わせることができました。最高でした。普段から取りたいと思っていたけれど、あまり取る機会なくて本当に嬉しかったです」と満面の笑みを見せていた。

 夏まではスタメンだったという平出だが、ビルドアップの課題などがあって先発を確保することができていない。それでも、トレーニングから好パフォーマンスを見せていたというDFはこの日、1-0とリードした後半35分から出場機会を得た。

 後半アディショナルタイムに自分のサイドで相手の攻撃を跳ね返すことができず、CKを与えると、それを決められて同点。延長戦へ持ち込まれたたものの、183cmの長身でスピードも武器とするDFは、延長戦に身体能力の高さも発揮してのヘディングシュートで決勝点を決めてチームを準々決勝へ導いた。

 この日はクラスメートで席が隣というMF田村祐二朗(2年)とアベックゴール。チームを救って大いに会場を盛り上げたDFは、準々決勝へ向けて「次勝てば全校応援。学校の人も全校応援したいと言っていたので、(準決勝が開催される)エコパに連れて行きたいです」と意気込んだ。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2017

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