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アンカー長谷部がフル出場!フランクフルトはエースの土壇場ゴールで劇的勝利

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中盤でフル出場したフランクフルトMF長谷部誠

[11.3 ブンデスリーガ第11節 フランクフルト2-1ブレーメン]

 ブンデスリーガは4日、第11節1日目を行い、MF長谷部誠とFW鎌田大地の所属するフランクフルトがホームでブレーメンを2-1で下した。2試合ぶりとなる試合復帰を果たした長谷部は9月20日のケルン戦(○1-0)以来、6試合ぶりに中盤でプレーし、欧州遠征に臨む日本代表招集を前に元気な姿を見せた。鎌田はベンチ入りしたが、出番はなかった。

 今季は主に3-4-2-1のシステムを使うフランクフルトだが、この日は4-3-3を採用。普段はリベロを務めることが多い長谷部は、アンカーの位置でスタートした。一方のブレーメンは今季未勝利(5分5敗)。前節のアウクスブルク戦に敗れた後、アレクサンダー・ヌーリ監督が解任され、後を引き継いだフロリアン・コーフェルト暫定監督のもと、4-3-3のシステムで臨んだ。

 前半早々にチャンスをつくったのはアウェーのブレーメン。2分、自陣からのロングボールを受けたMFフロリアン・カインツが左サイドを抜け出し、クロスに反応したFWマックス・クルーゼがダイレクトで狙う。シュートは枠に行っていたが、GKルーカス・フラデツキーが足でブロックした。

 それでも長谷部を中心にボールを回し、落ち着きを取り戻したフランクフルトが先手を取る。前半17分、中盤からMFマリウス・ボルフが縦パスを送り、PA近くでDFイェトロ・ウィレムスがヒールで左サイドにはたく。ボールを受けたFWアンテ・レビッチが中央に持ち出し、右足を振り抜くと、巻いたボールはファーのサイドネットに吸い込まれた。

 ところが今季わずか3得点にとどまっているブレーメンも追いすがる。前半25分、MFズラトコ・ユヌゾビッチが左CKを蹴り込むと、ファーサイドでDFミロシュ・ベリゴビッチがヘディング。ボールはゴール前でDFニクラス・モイサンデルに渡り、混戦の中から足を伸ばして押し込んだ。

 さらに攻勢を強めるブレーメンは前半39分、MFマキシミリアン・エッゲシュタインとのワンツーで抜け出したユヌゾビッチがGKとの1対1でシュートを放つも、またしてもフラデツキーが大きく広げた手でビッグセーブ。同42分にもクルーゼ、ユヌゾビッチが立て続けに狙ったが、ここもフラデツキーが立ちはだかり、前半は1-1のまま終わった。

 フランクフルトは後半10分、MFマルク・シュテンデラとのワンツーから左サイドを抜け出したウィレムスがシュート性のクロスを供給。ファーサイドでMFケビン・プリンス・ボアテングがスライディングで合わせたが、ボールはうまくミートせずに左へ飛んでしまい、さらにウィレムスが詰めたが、これも合わせられなかった。

 その後はフランクフルトが主導権を握る展開が続いたが、しぶとく守るブレーメン守備陣を最後の最後で崩せない。後半22分には、シュテンデラに代えてMFミヤト・ガチノビッチ、同31分にはレビッチに代えてFWルカ・ヨビッチを入れて勝ち越しを狙った。

 また、フランクフルトは後半34分、ウィレムスが負傷でプレーを続行することができず、DFタレブ・タワサを投入。3人目の交代カードを使ったため、鎌田は9月23日のライプツィヒ戦(●1-2)以来、今季3試合目の出場を果たすことはできなかった。

 このまま試合が終わるかと思われた後半44分、ついにフランクフルトが均衡を破る。フラデツキーのロングボールを中盤で受けたヨビッチが左にボールを送り、攻め上がっていたタワサが左足でアーリークロス。ゴール前に走り込んだ今季4得点のエースFWセバスチャン・アレが右足ボレーで決めて、土壇場で勝ち越しに成功した。

 ブレーメンはエッゲシュタイン、DFルドウィグ・アウグスティンソンに代えて、FWアロン・ヨーハンソン、FWイシャク・ベルフォディルを一気に投入。前線の枚数を増やして同点の望みをかける。しかし、高い集中力を見せたフランクフルトが守り切り、5試合負けなし(3勝2分)とした。

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