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C大阪MF山口蛍、「名門になっていくために」必要だったタイトル

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セレッソ大阪MF山口蛍

[11.4 ルヴァン杯決勝 C大阪2-0川崎F 埼玉]

 悲願の初タイトルを獲得した。セレッソ大阪のMF山口蛍は、今後クラブが成長するためもタイトルは必要だと考えたいたようだ。

 試合はいきなり動いた。開始早々の前半1分、相手のミスを突いたFW杉本健勇が右足のシュートを叩き込んで先制に成功。あまりにも早い時間帯での得点となったが、山口は「楽になった」と振り返る。「早い時間帯で点が取れたので、慌てて前から行かず、しっかりブロックを作ってカウンターを狙うサッカーができた」。

 その後は川崎Fに押し込まれる展開となりながらも守備に重心を置いて耐え、時おりFW柿谷曜一朗、杉本、MF清武弘嗣、MF水沼宏太らが絡んだ鋭いカウンターで追加点を狙い、後半アディショナルタイムに速攻からMFソウザがダメ押しゴールを奪った。決して「自分たちのサッカー」ができたわけではないが、「全員が球際で戦えたのが一番の勝因だと思う」と口にした。

「体を張って、走って、戦って勝つというのを体現できた。自分たちのサッカーをして勝つのも大事だけど、気持ちのこもったプレーで勝てたのは大きい」

 クラブに初タイトルをもたらした背番号10は、「これから名門になっていくにはタイトルは必要だと思う。今日取れたことで、本当に意味のある試合だったと思う」と胸を張った。

(取材・文 折戸岳彦)
●ルヴァン杯2017特設ページ

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