ブラジル戦へ覚悟示した原口「存分に苦しみに行く」
クラブで出番が減っている苦悩を思えば、喜んで受け入れられる苦しみだ。日本代表FW原口元気(ヘルタ・ベルリン)は2日後に迫ったブラジル戦に向け、並々ならぬ覚悟を見せた。
「間違いなく90分間苦しむような展開になると思う。でも、苦しまないと勝てない相手。苦しみに行く覚悟で、勝つことで唯一楽しめる。そのチャンスをうかがいながらやりたい」
耐えながら戦う状況はヘルタで数多く経験してきたこともあり、ネガティブなイメージだけが残っているわけではない。中でもポジティブに思い出されるのは、10月1日に行われたブンデスリーガ第7節のバイエルン戦だ。
左サイドハーフで今季初先発を果たした原口は0-2の後半6分、相手3人を抜く華麗なドリブル突破から追撃弾をアシスト。チームはその後同点に追いつき、ブンデス5連覇中の王者から価値ある勝ち点1を奪った。
ブラジル相手にも似たような展開が予想される中、原口がポイントとして挙げたのは「慌てないこと」だった。
「奪ったときにまたすぐ取られてしまうときつい。ボールを取ることが大変な中で、ボールを取ったときにどれだけ落ち着けるか。そこはバイエルンとやるようなときにも一つのポイントだと思っている」
ヘルタでは10月に入って大きく出番を減らしており、代表合流前の5日に行われたボルフスブルク戦は出場停止明けにも関わらず、ベンチ外だった。左サイドハーフでの先発が有力視されるブラジル戦は、ため込んできたパワーを爆発させるとき。「ここ(ブラジル戦、ベルギー戦)へのモチベーションがあったから、ヘルタでも良いトレーニングを積めてきた。やっと自分を表現できる場がある。だから、存分に苦しみに行きたい」。言葉にも自然と力がこもった。
代表合宿に合流した初日の6日は、同じく直前の試合で出番のなかったGK川島永嗣と2人、ハリルホジッチ監督から特別メニューを与えられ、負荷の高い練習をこなした。コンディションは「ばっちりですよ」とその点は心配ない。
「全員が精一杯やれば、相手も苦しむことになる。苦しむのは好きではないけど、解決策はそこしかない」。出場すれば自身にとっては初めてとなるブラジル戦。心待ちにする表情にいつも以上の気迫がみなぎった。
(取材・文 矢内由美子)
●2018W杯ロシア大会特集ページ
「間違いなく90分間苦しむような展開になると思う。でも、苦しまないと勝てない相手。苦しみに行く覚悟で、勝つことで唯一楽しめる。そのチャンスをうかがいながらやりたい」
耐えながら戦う状況はヘルタで数多く経験してきたこともあり、ネガティブなイメージだけが残っているわけではない。中でもポジティブに思い出されるのは、10月1日に行われたブンデスリーガ第7節のバイエルン戦だ。
左サイドハーフで今季初先発を果たした原口は0-2の後半6分、相手3人を抜く華麗なドリブル突破から追撃弾をアシスト。チームはその後同点に追いつき、ブンデス5連覇中の王者から価値ある勝ち点1を奪った。
ブラジル相手にも似たような展開が予想される中、原口がポイントとして挙げたのは「慌てないこと」だった。
「奪ったときにまたすぐ取られてしまうときつい。ボールを取ることが大変な中で、ボールを取ったときにどれだけ落ち着けるか。そこはバイエルンとやるようなときにも一つのポイントだと思っている」
ヘルタでは10月に入って大きく出番を減らしており、代表合流前の5日に行われたボルフスブルク戦は出場停止明けにも関わらず、ベンチ外だった。左サイドハーフでの先発が有力視されるブラジル戦は、ため込んできたパワーを爆発させるとき。「ここ(ブラジル戦、ベルギー戦)へのモチベーションがあったから、ヘルタでも良いトレーニングを積めてきた。やっと自分を表現できる場がある。だから、存分に苦しみに行きたい」。言葉にも自然と力がこもった。
代表合宿に合流した初日の6日は、同じく直前の試合で出番のなかったGK川島永嗣と2人、ハリルホジッチ監督から特別メニューを与えられ、負荷の高い練習をこなした。コンディションは「ばっちりですよ」とその点は心配ない。
「全員が精一杯やれば、相手も苦しむことになる。苦しむのは好きではないけど、解決策はそこしかない」。出場すれば自身にとっては初めてとなるブラジル戦。心待ちにする表情にいつも以上の気迫がみなぎった。
(取材・文 矢内由美子)
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