beacon

コバチ監督が鎌田大地のスキルを称えつつも「“濡れた袋”のような場面が多すぎる」

このエントリーをはてなブックマークに追加

指揮官が期待を寄せるMF鎌田大地

 今夏にフランクフルトに加入したMF鎌田大地は、新天地ではまだ定位置をつかめていない。だが、ニコ・コバチ監督は同選手の不足する点に言及しつつ、そのポテンシャルへの大きな期待を口にしている。

 サガン鳥栖から日本代表MF長谷部誠が所属するフランクフルトに加わった鎌田だが、これまでブンデスリーガでは開幕節フライブルク戦、そして第6節ライプツィヒ戦での出場のみにとどまっている。また第11節まで、6試合においてはベンチにすら含まれなかった。

 しかし、加入当初にも鎌田の能力を称えていたコバチ監督は、練習からは好印象を受けている模様。現地メディア『FNP』『SGE4EVER』が伝えるコメントでは「彼はとてもきれいで華麗な動きを見せ、一瞬の勢いというものを持つ上、ボールを扱う技術にも長けている」と語りながら、「彼にまだ足りないのはブンデスリーガ(でのプレー)における自己主張。それに関してはまだ“濡れた袋”(「倒れやすい」の意味)のような場面が多すぎる」と指摘している。

 同監督にとって、鎌田が苦手なのは競り合いとのこと。「身体の緊張感が見られない。必要なアグレッシブな姿勢がまだ足りていない。それに取り組んでいかなければいけない」と強調している。1月にハノーファーから加わったMFマリウス・ボルフを例に挙げ、鎌田もフィジカルの強化を遂げれば、「本当に優れたフットボーラーになれる」と期待を寄せた。

 またコバチ監督は鎌田とのコミュニケーションについて「難しい。ハセベがいないと、(指示などの)翻訳が問題」と話す一方で、ドイツ語レッスンに励む構えに関しては「すべての日本人のようにものすごく勤勉」とも言及。クロアチア人指揮官は、性格の面では特にチームメイトとの間で「もう少しオープンに振舞って欲しい。日本人はいつも遠慮深いのでね」とも注文した。

 だが、同監督はこれからも鎌田に時間を与えるという。2021年までと長期に渡っての契約を結んだだけに、「まだ契約は十分に残っているし、どうにかなるだろう」と笑顔を浮かばせながら話した。なお、10日に2部ザントハウゼンとの試合でフランクフルトは5-3で勝利。鎌田はフル出場で2ゴール(先制点とチーム2点目)1アシストをマークし、合計4ゴールに絡む活躍を見せた。

●海外組ガイド
●ブンデスリーガ2017-18特集
世界のサッカー情報はgoal.com

TOP