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[MOM2307]立正大淞南GK宮嶋岳(3年)_勝敗分けたスーパーセーブ!“小さな守護神”が勝利の立役者に

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立正大淞南GK宮嶋岳(3年)のスーパーセーブが勝敗を分けた

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.11 選手権島根県予選決勝 立正大淞南高 1-0 大社高 県立浜山公園陸上競技場]

 なかなか均衡を破れず、攻め込まれる場面も多かった立正大淞南高にとって最大のピンチは、スコアレスで迎えた後半25分。ゴール前で一瞬、対応が遅れ、大社高MF野稲竜(2年)のパスからMF吉田新大(1年)にフリーで抜け出された。

 これに立ちはだかったのが、立正大淞南GK宮嶋岳(3年)だった。素早く間合いを詰めると体をいっぱいに伸ばし、右足に当ててCKに逃れるスーパーセーブ。その後、試合終了直前に決勝点を奪った立正大淞南にとっては勝敗を分けたプレーとなり、「宮嶋のスーパーセーブがないと勝てない、と声をかけていた。信じていたし、慌てることはなかった」という野尻豪監督の期待に応えたシーンだった。

「自分は身長が低いので、相手と距離があると狙われるコースが大きくなってしまう。思い切り飛び込んで体を広げたら、右足のすねに当てることができた」と振り返る。自ら語るように身長は163センチと、GKとしてはかなり小柄。それでも精度の高いキャッチングとポジショニング、抜群のスピードを生かしてゴールを死守し、勝利の立役者となった。

 ガンバ大阪門真から立正大淞南に進み、2年生の昨年度から正GKを任されている。今年度は副将として主将のMF松下昇太(3年)とともにチームを引っ張る存在となり、インターハイでの2回戦敗退後は「3年生を中心にチーム全体で意識高くやってくることができた」という。

 1回戦で正智深谷高(埼玉)と対戦した昨年度の選手権は、前半を1-0とリードして折り返しながらも、後半の2失点で1-2の逆転負けを喫し、「あっという間に終わってしまって、何も残せなかった」と語る。「今回は3年間の集大成を見せたい」。体格と反比例する存在感の大きさでゴールマウスに立ちはだかる“小さな守護神”は、冬の大舞台での雪辱に燃えている。

(取材・文 石倉利英)
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