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蒲原監督の采配が的中。佐賀東が2年連続で全国への切符を獲得!:佐賀

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佐賀連覇を果たした佐賀東高イレブン

[11.11 選手権佐賀県予選決勝 佐賀東高 1-0 佐賀学園高 ベアスタ]

 第96回全国高校サッカー選手権佐賀県予選の決勝は、苦しみながらも勝ち上がり、2年連続の選手権出場を狙う佐賀東高と、カウンターを武器に16年ぶりの選手権出場を目指す佐賀学園高の対戦となった。

 序盤、佐賀学園は1分足らずで左MFの吉田正輝(3年)がシュートを放つと、その後も佐賀東ゴールに迫るがゴールは奪えない。すると、徐々に流れは佐賀東へと移っていく。チームの伝統でもあるパスをしっかりとつないで攻撃を組み立て、佐賀学園のゴールを脅かす。

 しかし、「(相手ゴール前までは行くが)そこから先のシュートが少なく、その精度も低い」と試合後に蒲原晶昭監督が嘆いたように、決定的な場面を作れずに試合は進む。一見、試合の主導権はボールをキープする佐賀東にあるように見えた。だが、佐賀学園はこうした展開に慣れており、彼らのプランどおりに試合が進んだと言える。

 0-0のまま迎えた後半、最初に動いたのは佐賀東。7分、FW宮城恵太(3年)に代えて、この予選すべての試合でゴールを挙げているキャプテンの江頭弘太(3年)を投入。その4分後、江頭が早速シュートを放つ。そして迎えた18分、左SB都渡倭(3年)の低いクロスにダイレクトで江頭が右足を合わせて先制点を奪う。

 蒲原監督は「江頭は点に一番絡むので、そこは後出しでうまくいった」と笑みを見せた。殊勲のゴールを挙げた江頭は「走り込んだところにボールが来ると信じていて、そこにいいボールが来たのであとは決めるだけでした」と笑顔で振り返った。この1点を守り切り、佐賀東が2年連続で高校選手権への出場を決めた。

 佐賀学園はコンパクトな陣形から粘り強い守備でボールを奪うと、一気に前線の小田和博(3年)や中島廉史(3年)にボールを集めてチャンスを伺った。しかし、準決勝までの4試合で16ゴールを挙げた攻撃陣が不発に終わり、16年ぶりの選手権出場とはならなかった。

 準々決勝を逆転勝ち、準決勝をPK戦(9-8)の末に勝ち上がって来た佐賀東イレブンは、こうした厳しい試合を経験してたくましいチームへと成長しようとしている。蒲原監督は「(選手権大会までの)2か月弱でチームは伸びるので、そこに期待を込めてひとつでも上に行けるように」と抱負を語った。

(取材・文 荒木英喜)
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