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わずかな隙、やり切れなかった部分が敗因に。履正社は無念の大阪準優勝

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相手ゴール前で履正社高CB左居隼人主将(5番)が競り合う

[11.11 選手権大阪府予選決勝 履正社高 1-2 大阪桐蔭高 金鳥スタ]

 3年ぶりの大阪制覇へあと1勝と迫っていた履正社高だが、1点差で敗れて準優勝。平野直樹監督は「好きなことはやるけれど、苦手なことへの取り組みが甘くて……。(力はあるだけに)全国大会へ行ってあと1か月半の時間が欲しかった」と残念がった。

 横浜FM内定のFW町野修斗(3年)に注目が集まったが。他にも特長を持つ選手を揃い、彼らが力を発揮する形で勝ち上がってきた。決勝戦でも正確なパスを繋ぎながら前を狙う怖さも見せ、前半36分の失点直後に左FKから町野のヘディングシュートで同点。そして後半勝負のために温存されていたMF弓場大輝(3年)とMF野口天葵(2年)が後半開始から投入されると、その仕掛けも交えて相手にプレッシャーをかけた。

 だが、試合を通して中盤からなかなか縦パスが入らず、前線の動きの量でも大阪桐蔭を下回ってしまう。足首の負傷を抱えるCB左居隼人主将(3年)やCB前園雄大(3年)らの踏ん張りもあって相手の攻撃を凌ぐことができていたものの、中盤のプレスや背後への対応が甘くなった隙を突かれて2失点目。平野監督は「前半から押され気味になって、精神的な疲労があったと思う」とかばっていたが、それでもわずかにやり切れなかった部分が敗因に。終盤に作り出した決定機も活かすことができず、準優勝に終わった。

 町野は大阪代表として全国を戦う大阪桐蔭へ向けて「大阪代表になったチームなんで僕たちの分もというか、気持ちを背負って頑張ってほしいですね」とエール。平野監督は来年、日本高校選抜の監督を務めるため、来シーズン当初はチームを離れることが増えそうだ。その中で現1、2年生たちは自覚を持って課題を改善しながら、チームとしての力を高めて、来年の夏冬ともに大阪を制す集団になる。

(取材・文 吉田太郎)
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