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川島、W杯公式球は「比較的、GKに優しいボール」

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ベルギー戦に向け調整するGK川島永嗣

 南アフリカW杯後の10年7月に初めて海外移籍を果たした地、ベルギーでの代表戦。日本代表GK川島永嗣(メス)はリールス、スタンダール・リエージュの2チームで15年5月までの約5年間を過ごした日々を回想しながら、「対戦が決まったときからずっと楽しみにしていた。良い試合にしたい」と意気込んだ。

 川島がリールスに加入した当時のベルギー代表は、06年ドイツ大会、10年南アフリカ大会と2大会連続でW杯出場を逃していた低迷期だった。「ベルギーに着いたころは、今トップクラブで活躍している選手もまだベルギーにいた」という言葉どおり、現在のベルギー代表の中心選手であるMFケビン・デ・ブライネ(マンチェスター・C)はゲンク、FWロメロ・ルカク(マンチェスター・U)もアンデルレヒトでプレーしていた。

 しかし、今は違う。当時20歳前後だった選手が力をつけ、次々とビッグクラブに移籍を果たしており、「自分がベルギーに着いたころと比べれば、すごくサッカーのレベルが成長している」という。ただ、成長したのは自分自身も同じだという思いもある。「自分もベルギーからいろいろなものを学んだ。それを高いレベルで出せるような試合にしたい」と力強い。

 試合前日の公式練習ではロシアW杯の公式試合球『TELSTAR18(テルスター18)』を使用した。「そこまで今までとの変化はない。比較的、キーパーに優しいボールだと思う」というのが第一印象。「縫い目の形が変わっているので、ボールの変化の仕方は変わってくるのかなと思う」と、ベルギー戦で実際に感触を確かめるつもりだ。

「ベルギーは個の能力がすごく高いし、一人ひとりのタイプが全然違う。攻撃的な選手がそろっている」と話した川島。思い出の詰まった地で17年最後の代表マッチを良い形で締めくくりたい。

(取材・文 矢内由美子)

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