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自慢の左で決勝アシスト!「1対1で絶対に負けない」徳島北MF小林竜來は“初の全国”へ

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得意のドリブルで切れ込む徳島北高MF小林竜來(2年)

[11.12 選手権徳島県予選決勝 徳島北高1-0徳島市立高 徳島市球技場]

 自慢の左足で全国大会への道筋を切り開いた。右サイドハーフで先発した徳島北高MF小林竜來(2年)は徳島市立高との決勝で、セットプレーのキッカーとして貴重な決勝点をアシスト。攻撃では的確に相手の重心を外すドリブルでボールを前進させ、守備では凄まじいハードワークでピッチを上下動し続けた。

 スコアレスで迎えた後半30分、小林は「自信がある」と言い切る左足キックから先制点を呼び込んだ。インスイングとなる右CKを低い弾道で蹴り込むと、ゴール正面でDF川久保燎(3年)が豪快なヘッド。「蹴ったらあとは仲間に任せるだけなんですけど、決めてくれてよかったです」と笑顔を見せた。

 さらに、キックだけでないところも見せつけた。前半から相手の強烈な攻撃陣を追いかけ回す形が続いていたが、その後も運動量は全く落ちず。「諦めずに最後まで攻撃も守備もしないといけないチームなので」とハードワークを過度に誇るつもりはないが、終盤は自陣に戻ってクロスをクリアするなど、守備でもチームに大きく貢献した。

 特技はFWリオネル・メッシ(バルセロナ)を意識しているというドリブル。「1対1では絶対に負けないという気持ちで試合に臨んでいる」と話すように、相手に囲まれながらも重心移動でかわし、細かいタッチで右サイドを駆け上がる姿は、たしかに憧れの選手を彷彿とさせるものだった。

 そんな小さなレフティーにとって“全国”という名の付く場所は初めて。FCリベリモに所属していた中学時代は高円宮杯で四国予選決勝まで進むも、愛媛FCジュニアユースに敗れて涙をのんだという。しかし、選手権はそれよりさらに大きな舞台。「強い相手ばかりだと思うので、チャレンジャーという気持ちで、1勝できるようにがんばりたい」とまっさらな心で挑んでいく。

(取材・文 竹内達也)
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