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トラップ、クロス、シュート…浅野「最後の質が自分には足りない」

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FW浅野拓磨は可能性を感じさせるプレーを見せたが…

[11.14 国際親善試合 日本0-1ベルギー ブルージュ]

 チャンスがなかったわけではない。試合開始から積極的な入りを見せた日本代表は前半2分、こぼれ球を拾ったFW浅野拓磨(シュツットガルト)がPA内まで持ち込み、切り返して左足でシュート。しかし、これはDFのブロックに遭い、立ち上がりの好機を生かせなかった。

「ボールを持たれている時間は長かったけど、そこは計算どおり。自分たちの守備ができた部分もあった」。チームとしての守備には手応えがあったからこそ、アタッカーとして攻撃面に課題も出た。

 裏を狙う動き出しでカウンターのターゲットとなり、実際にパスが出てくる場面もあったが、なかなかボールをおさめ切れない。「個人的には最後の質のところ。チャンスもあったし、クロスのところもレベルを上げないと厳しい。この世界は1本のクロスでゴールが決まる。そこが自分には足りない」。ビッグチャンスへの可能性も感じさせながら、トラップ、クロス、シュートで最後の精度を欠いた。

 守備的な戦術を取る中、ウイングの選手にも守備の負担が重くのしかかっている。高い位置からのプレッシングで上下動を繰り返し、カウンターでパワーが残っていない場面もあった。「攻撃の選手だし、欲を言えば、そこで力を存分に出したいというのはある」。そう本音も漏らしつつ、「チームで求められていることもやらないといけない。守備も100%でやるし、攻撃も100%でやらないといけない」と悔しさをにじませた。

(取材・文 西山紘平)

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