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オーウェン「ルカクはまだ未完成で時間が必要」所属クラブで不発の続くルカクを擁護

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FWロメル・ルカク

 今シーズン、マンチェスター・ユナイテッドに新天地を求めたベルギー代表FWロメル・ルカクはシーズン序盤からハイペースでゴールを量産していた。しかし、盟友ポール・ポグバが負傷で離脱するとともに勢いは陰りを見せ、ユナイテッドでの公式戦では9月30日のクリスタル・パレス戦以来、7試合ノーゴールが続いている。

 11月の代表戦では2試合3ゴールをマークしたルカクだが、所属クラブで不調が続いている現状について、クラブOBのマイケル・オーウェンが「ルカクにはまだ時間が必要だ」と『Goal』記者に語った。

「ルカクはまだ未完成のプレーヤーだと思う。新天地でいきなり期待を集める存在にはなっているが、まだ若い。そもそもゴールを決めることは決して簡単な役割ではないが、現時点で彼は十分にその役割は果たしているはずだ。それでももっと成長が期待できるFWだと思うけどね」

 今夏の移籍市場で新天地を求めたルカクにはまだまだ順応する時間が必要と主張しており、オーウェン氏は「彼は序盤から目覚ましい活躍を見せた。その勢いはクラブ記録をすべて塗り替えるんじゃないかと思わせるほどだった。まさに、10点満点中11点を付けられる内容だったと思う。だけど、もっと長い目で見る必要があるはずだ」と続け、ルカクを擁護している。

 また、その一方で長期離脱からの復帰を目指しているFWズラタン・イブラヒモビッチについては「まず、あの年齢(36歳)で大きなケガをして、復帰に向けてモチベーションを保つのは大変なことだと思う。僕もズラタンと同じ箇所を負傷した経験があるからね。彼の復帰を応援したいし、もし本当にピッチに戻った時にはみんなが祝福を贈るべきだと思うよ。それくらい彼が乗り越えようとしている壁は大きいんだ」と発言。戦列復帰を目指してリハビリを続けているイブラヒモビッチのメンタルに賛辞を贈っている。

 1979年生まれのオーウェンはリバプールで若くして大ブレークを果たし、1998年フランスW杯の活躍で“ワンダーボーイ”として脚光を浴びた。その後、レアル・マドリーニューカッスル、ユナイテッド、ストークを渡り歩き、2013年に33歳で現役を引退している。

 プロキャリアを通して度重なるケガ、ビッグクラブで結果を残し続けることの難しさを熟知しているオーウェンだけに、独自の見解を語るとともに、ルカクやイブラヒモビッチの現状に理解を示している。

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