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慶大最下位終戦で2部降格…GK上田朝都「1年で1部に復帰できるように」

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好セーブをみせる場面もあったGK上田朝都(2年=横浜FMユース)だったが…

[11.18 関東大学1部L第22節 流通経済大3-1慶應義塾大 味フィ西]

 前半から我慢強く守っていた慶應義塾大だが、後半31分に先制点を献上。同36分にMF渡辺夏彦(4年=國學院久我山高)のゴールで追いつくも、同39分、同44分と立て続けに失点し、力尽きた。

 降格圏の11位で最終節を迎えた慶大だが、10位の日本体育大とは勝ち点、さらに得失点差で並んでいた。とにかく勝てば逆転残留も大いに考えられる状況だった。

 他会場の結果は気にせずに、目の前の試合に集中した。GK上田朝都(2年=横浜FMユース)は「信じてやるだけだった。とにかく1点でも少なくと思って守っていた」。先制点を許したあとも奮闘。しかし好セーブも見せた上田だったが、バランスを崩して得点を奪いに行った終盤の失点は、上田も成す術がなかった。慶大は最下位での2部降格が決まった。

 今季を振り返ると、リーグでダントツに少ない得点数(17得点)に目が行くが、失点数(37失点)もワースト2位タイ。「得点もそうですけど、失点も多かった。必然的に失点が多ければ負ける試合は多くなる」とゴールを守り続けてきた守護神として、責任を感じている。

 来季は2008年以来の2部リーグを戦うことになる。厳しい戦いが待っているが、昨季降格した2チーム、国士館大と早稲田大は1年での1部復帰を成し遂げたように、慶大にとっても、1年での復帰はもちろん目標になる。上田も「最後の方の試合は2年生とか自分たちの代が多く出ていた。経験がある選手がいることはすごく大きい」と話すと、「1年で1部に復帰できるように戦っていきたい」と力を込めた。

(取材・文 児玉幸洋)
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