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[MOM491]京都産業大FW高橋佳(3年)_指揮官も期待寄せる、努力怠らないハードワーカー

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京都産業大で努力を怠らず、結果を出し続ける高橋

[11.11 第95回関西学生L後期第10節 関西大0-1京都産業大 J-GREEN堺]

 前半11分、中盤で京都産業大が得たFK。関西大DFがゴール前に入れられたボールをクリアするが、そのこぼれ球を拾ったMF園部凌平(3年=G大阪ユース)が左足を一閃。見事なシュートをゴールに突き刺し、京産大が先制に成功。その後は、前線からプレスをかけて相手の狙いどころを消し、粘り強く守って関大の猛攻を防ぎ切り、「先制して逃げ切る」という古井裕之監督のゲームプランどおりの試合となった。

 この先制点の発端となったFKを奪ったのが、FW高橋佳(3年=阪南大高)だ。京産大には和田健太郎(3年=G大阪ユース)、久保吏久斗(3年=C大阪U-18)という際立つ特徴を持ったFWがいる。古井監督も「はっきりと目立った特徴があるわけではない」という高橋は、和田ほど上背はないし、久保ほど速くはない。だが、今シーズン、チームで最も得点という目に見える結果を残している選手だ。

 本人も「自分には『こいつ、ここすげえな』って思われる部分はないから、結果でアピールすることが大事」とFWとしてのこだわりを意識し、この日もいい形は作れたもののシュートで終われなかったいくつかの場面の反省を口にした。

 その高橋の一番の武器は、前線で競り合い、スペースを狙って動くという役割を忠実に果たすことで、チームの連動性を生み出すことだ。彼が惜しまずハードワークすることで、和田の高さも久保のスピードも活きてくる。阪南大高時代から、そのプレースタイルは変わらない。大きくはないがターゲットとしてプレーし、空中戦でも負けない。

 しかし、「高校ではできていたことが大学では通用しなかった」と入学当初は思うようにプレーできずに戸惑った。そんな中、競り合いを工夫し、大きな相手にどう勝つかを日々考えて取り組んだ。加えて、同じ学年にいるFWのライバルたちの存在が、ゴールへの執着心となり、貪欲さも増した。

 努力を怠らない高橋に対し、「まだまだ積極性が足りない。ゴールゲッターとしての思い切りや、選択の速さという部分を磨けばもっと良い選手になれる」と古井監督も期待を寄せる。

 プライベートでは「そんなに自分からわいわいしゃべったりしないヤツ」とチームメイトが評する高橋だが、サッカーでは雄弁に動き、仲間に働きかけ、周りを助けることができる。積極性をさらに意識することで、もっとチームメイトの良さを引き出し、チームメイトから自分自身の長所も引き出されるFWへと成長していくに違いない。

(取材・文 蟹江恭代)
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