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後半40分の田部井悠V弾!前年準V前橋育英が桐生一を下し、4年連続21回目の全国へ:群馬

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群馬県を勝ち上がったのは前橋育英高

[11.23 選手権群馬県予選決勝 前橋育英1-0桐生一 正田醤油スタジアム群馬]

 第96回全国高校サッカー選手権群馬県大会の決勝が23日に行われ、前年の全国大会準優勝校である前橋育英高が、桐生一高を1-0で下し、4年連続21回目の全国大会出場を決めた。組み合わせはすでに決まっており、前橋育英は1月2日の2回戦から登場。ニッパツ三ツ沢球技場の第2試合で初芝橋本高(和歌山)と対戦する。

 序盤から勢いよく入ったのは前橋育英だった。立ち上がりすぐにこぼれ球に詰めたMF田部井悠(3年)がゴールネットを揺らすが、直前のFW榎本樹(2年)のプレーがファウルを取られ、先制点にはならない。同26分にはDF後藤田亘輝(3年)のロングフィードで裏を取ったFW飯島陸(3年)が決定機を作ったが、GK中村海生(3年)の好セーブに阻まれた。

 スコアレスで折り返した後半は、桐生一が攻勢を強める。しかし18分のFKをフリーの状態で合わせたDF中野就斗(2年)のヘディングは枠右に外れる。同25分にはここまでの最大の決定機、左サイドをFW田中宏武(3年)が抜け出してGKと1対1を作るが、GK湯沢拓也(3年)の左足に当てるビッグセーブに阻まれ、得点にはならなかった。

 一進一退の展開。延長戦も考えられたが、後半40分に決着がつくゴールが生まれる。前橋育英はMF塩澤隼人(3年)が浮き球をゴール前に上げると、田部井悠が抜け出す。田部井はコースを見極めて冷静に右足を振り抜き、ゴールネットを揺らした。

 前橋育英は昨年の全国準優勝校。今夏のインターハイでは4強に勝ち上がり、現在戦っているプリンスリーグ関東では首位に立つ評判校。卒業後にアルビレックス新潟への入団が内定しているDF渡邊泰基(3年)も擁しており、決勝戦には多くの報道陣が詰めかけていた。山田耕介監督も「勝って当たり前という雰囲気があった」とプレッシャーがあったことを認める。

 全国大会の組み合わせはすでに決まっており、前橋育英は2回戦から登場。初戦は初芝橋本高と対戦する。順当に勝ち上がれば、3回戦では東福岡高との対戦も予想される。「厳しい山に入った」と苦笑いを浮かべた指揮官。そして本番まで1か月半ほどあり、その間にプリンスリーグの大事な戦いも続くことになる。25日にはプリンスリーグの横浜FCユース戦を控えることから、山田監督も「明後日の試合に集中したい。勝ち点を30に乗せれば(現在勝ち点27)、プレミア参入戦出場が見えてくる」と気合を入れ直していた。

(取材・文 児玉幸洋)
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