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「やる気なくなった」チャンピオンユニでプレー、前回王者はコイントスに泣く

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ゲキサカカップ初代王者が昨年の優勝景品だった赤色のチャンピオンユニフォームでプレー

 あいにくの悪天候となった「ゲキサカカップ2017」には前回王者の姿もあった。

「國學院大学 7渡しFC」(前回は「國學院大學F.C ROSSO」で出場)は昨年、初代優勝チームに贈られた赤色のゲキサカオリジナルウェアでプレー。「かっこよかったのでこの一年、大会とか練習とかでめっちゃ着てました」と話したのは主将の奥田駿(3年)。今大会は昨年を100人ほど上回る約57チーム、総勢約500人が参加し、「今年はレベルが高くなった」と唸った。

 大会連覇を目指していた。チームはグループHで「ボアソルチ」と勝ち点、得失点差、総得点数、直接対決の成績が並び、1位決定はコイントスに委ねられることになった。すると、運命のコイントスに敗れ、2位トーナメントに回ることが確定。同時に、大会連覇の可能性も消えた。

「コイントスに自信はあったけど、向こうのチームのほうが勢いがあった。雰囲気は負けていたのかな」(奥田)。午前中は降りしきる雨が水たまりをつくり、ボールを蹴り出せば水しぶきが飛ぶ、スリッピーなピッチ状況。悪天候でも心が折れることはなかったが、連覇の可能性がなくなったことで、「やる気がなくなった」。チームは意気消沈。すっかり戦意を喪失し、2位トーナメントでも優勝を逃した。

 出場メンバーはじゃんけんで決める“ターンオーバー制”を今年も採用した。前回大会でMVPに輝いた山田優祐(4年)は「大学生として出る最後の大会になってしまった。2連覇できなくて悔しい」と声を落としたが、「来年は社会人として出場します。優勝しか見えない」と切り替え、前を向いた。

(取材・文 佐藤亜希子)

●ゲキサカカップ2017特集ページ

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