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ドルト前半4発もオーバメヤン退場、後半4失点で痛恨ドロー…香川は出番なし

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土壇場で勝利を逃したドルトムント

[11.25 ブンデスリーガ第13節 ドルトムント4-4シャルケ]

 ブンデスリーガは25日、第13節2日目を行い、MF香川真司の所属するドルトムントはホームでシャルケと対戦し、4-4で引き分けた。ドルトムントは前半4得点も後半4失点で6試合ぶりの白星を逃し、痛恨のドロー。ベンチスタートとなった香川は出番が訪れなかった。

 5位ドルトムントが3差で追う2位シャルケを本拠地に迎えた伝統のレビアダービー。ドルトムントは3連敗で5試合勝ちなし(1分4敗)と大不振に陥り、解任危機に瀕するピーター・ボス監督の進退がかかった一戦と報じられた。対するシャルケは6試合負けなし(4勝2分)と好調を維持。対照的なチーム状況だったが、ホームの追い風を受けたドルトムントが試合を動かした。

 前半12分、オーバメヤンの左クロスで抜け出したMFクリスティアン・プリシッチがPA内右からワンタッチで折り返し、MFヌリ・サヒンが流すと、オーバメヤンが体ごと押し込んだ。エースの5試合ぶりゴールで先制したドルトムントは前半18分、右後方で獲得したFKをサヒンが左足で蹴り込むと、クリアを試みたMFベンジャミン・スタンブリの右足に当たったボールがゴールマウスに吸い込まれた。

 幸運なオウンゴールで2点差にリードを広げると、2分後の前半20分にはロングカウンターからオーバメヤンが快速を飛ばして右サイドをえぐり、右足で鋭いクロス。ファーサイドから飛び込んだMFマリオ・ゲッツェの豪快なダイビングヘッドで押し込み、3-0。前半25分にはゴール前でオーバメヤンとゲッツェのパス交換から左に抜けたこぼれ球をDFラファエル・ゲレイロが鮮やかな左足ボレーで叩き込んだ。

 13分間で立て続けに4失点。守備が崩壊したシャルケは早くも交代枠を使い、前半33分、MFウェストン・マッケニーに代えてMFレオン・ゴレツカ、FWフランコ・ディ・サントに代えてMFアミーヌ・アリをピッチに送り込む。追加点は奪えなかったが失点は止まり、そのまま4点ビハインドで前半を折り返した。

 シャルケは後半立ち上がりから猛攻をかけ、同9分、FKからDFナウドがネットを揺らしたが、審判がVARで確認した結果、オフサイド判定でゴールは取り消された。それでも後半16分、MFベンジャミン・スタンブリのロングパスをFWギド・ブルクシュタラーが頭で押し込み、まずは1点を返した。

 後半はドルトムントが失速。一転してシャルケが流れをつかみ、後半20分、左サイドでDFマティヤ・ナスタシッチがボールを奪った流れからMFイェブヘン・コノプリャンカがPA内左を仕掛けて折り返し、アリが右足で押し込んだ。シャルケが連続ゴール。2点差に詰め寄られたドルトムントは最初の交代枠を使い、ゲッツェを下げてMFゴンサロ・カストロをピッチに送り込んだ。

 流れを失ったドルトムントはアクシデントに見舞われ、後半27分、オーバメヤンが2枚目の警告で退場。残り時間は10人での戦いを強いられることになった。直後のFKでシャルケはナウドが決定的なヘディングシュートも、これはGKロマン・バイデンフェラーがビッグセーブ。白熱するダービー。後半41分にはMFベンジャミン・スタンブリとのワンツーでMFダニエル・カリジウリが右サイドを崩して左足シュートを突き刺し、1点差に詰め寄った。

 アディショナルタイムの表示は7分。最後までシャルケの勢いは止まらず、迎えた後半アディショナルタイム4分、コノプリャンカの右CKに高い打点からナウドが頭で合わせ、土壇場で試合を振り出しに戻した。前後半で流れが一転したダービーは4-4の引き分け。ドルトムントの連敗は3でストップしたが、後味の悪いドロー決着で勝ち点2を取りこぼした。

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