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寿人「残酷な結果」勇人「プロで生きているという意味」

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“双子対決”にも注目が集まった

[11.26 J1昇格PO準決勝 名古屋4-2千葉 パロ瑞穂]

 勝者がいれば、必ず敗者がいる。MF佐藤勇人とFW佐藤寿人。注目の“双子対決”は寿人が所属する名古屋グランパスに軍配が上がった。

 今季のJ1昇格枠は残り1つしかない。この戦いに名古屋グランパスとジェフユナイテッド千葉は進んだ。オリジナル10同士の対戦だったが、試合前から千葉M佐藤勇人と名古屋FW佐藤寿人の双子の兄弟対決ということでも注目された。

 2人はともに先発。前半23分には勇人を寿人がファウルで止める場面もあった。試合は4-2で名古屋の勝利。寿人所属の名古屋のみにJ1復帰のチャンスが残った。

 直近の対戦、11月11日の試合前には話し合ったという2人だが、今回は特に話し合いの場は持たなかったという。寿人は「今までであれば、単なる1試合だったが、今日に関しては僕も、兄の勇人も残りのサッカー人生を大きく左右する1試合になると思っていた」と強調。「残酷な結果だとは思うが、それも含めてサッカー。古巣千葉、そして兄の分も決勝を勝ち取ることが、恩返しになるのかなと思う」と自らに言い聞かせるように話した。

 一方の敗者、勇人も「悔しいの一言ですけど、連勝して6位に滑り込んだので、力がなかったなと。名古屋の方が力があったなと思う」と冷静な分析をする。「それがプロで生きているという意味」と結果に納得すると、「寿人にも話をしましたけど、寿人のファンとして名古屋を応援すると。名古屋の昇格を応援するから頑張ってくれと話をしました」。そして「笑いながら、来年はやりたくないねという話もした」というエピソードも明かし、場をなごませていた。

(取材・文 児玉幸洋)
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