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川崎F、「自分たちが望んだ内容ではないかもしれない」中で手にした執念の勝ち点3

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優勝への望みをつないだ川崎フロンターレ

[11.29 J1第33節 浦和0-1川崎F 埼玉]

 望みをつなぐ勝ち点3を手に入れた。勝たなければリーグ制覇の可能性が消滅する川崎フロンターレだったが、前半14分に生まれたFW小林悠の得点を守り抜き、1-0の完封勝利。首位鹿島との勝ち点差を2に詰めて最終節を迎えることになった。

 結果は手に入れた。しかし、鬼木達監督が「我々のサッカーには程遠いものになった」、中村憲剛が「自分たちが望んだゲーム内容ではないかもしれない」と振り返ったように、内容は満足いくものではなかった。浦和にボールを保持される時間帯が長く、なかなか攻撃の形を作れず。後半に入ると押し込まれ、終盤には幾度となくゴールに迫られた。だが、最後まで得点を許すことはなかった。

 負けても、引き分けでも終戦だった。崖っぷちの状況で迎えた一戦で、粘り強く勝利を手に入れたことは「選手の成長だと思う」と、指揮官は最後まで戦い抜いた選手たちに労いの言葉を贈る。そして、中村も「最後まで皆が気持ちを切らさずに体を張れた。今年は、こういうゲームをモノにしてきたので、そういう自信もあったし、それを皆が最後まで体現できた」と口にする。

「この1か月半くらい、負けたら終わりという試合をずっとやってきた」(中村)が、残り1試合ですべてが決する。「最後も勝って終われるように頑張りたい」と3日後に迎える最終節に向けて、最後の準備を進める。

(取材・文 折戸岳彦)
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