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FC東京で16シーズン…今季で引退・石川直宏の飽くなき欲求「シュートしたいし、ゴールしたいし、勝ちたい」

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試合後のセレモニー、石川直宏は胴上げで送り出された

[12.2 J1第34節 FC東京0-0G大阪 味スタ]

 “ラストマッチ”で、FC東京の右サイドに背番号「18」が還ってきた。

 FW石川直宏は横浜FMの下部組織で育ち、2000年にトップデビュー。2002年にFC東京へ移籍してから出場試合数を延ばし、2009年にはベストイレブンも獲得。だが、その活躍と同時に怪我がついて回った。そして、16シーズン目となった今年8月2日に引退を表明した。

 迎えた最終節、今季ここまで出場がない中、石川は先発に名を連ねた。「みんな驚いたと思うし、何で直なの?っていうのもあったと思うんですよ。でも僕がこのチームにきたとき、合流して2日、3日くらいで試合に出たんですけど、自分がゲームに飢えていて、周りがなんと言おうが関係なかったんですよね。『(実力を)示し切っちゃえばもういいじゃん』。不安ももちろんあったし、ずっと離れてた部分で積み重ねてきたものもあって、自分がそこに入って何ができるんだっていうのもあったんですけど、僕にしかできないことがそこにあると思っていて、堂々とピッチに立った」。

「こんな痛みなく、違和感なく、体が軽い中でプレーしたのは何年ぶりかな」という18番は、ボールを持てば果敢にドリブルを仕掛け、いい形でボールが渡るとスタジアムは沸いた。結果的にスコアレスで終わった一戦で、数少ない見せ場のひとつとなったのが、橋本拳人のスルーパスに石川が抜け出たシーンだった。オフサイドの判定となったため歓声はため息に変わり、石川はシュート0本で後半12分に永井謙佑と交代してピッチを去った。「いろんな欲があって、シュートしたいし、ゴールしたいし、勝ちたい。自分の中にそういう欲があるんだと気づいた」。引退を間近に控えてもなお、気づかされることがあったという。「もっと上手くなりたい」。プロ18年目のベテランは表情を崩した。

 57分間で終わりを告げた、”味スタラストダンス”。しかし……、石川直宏のプロサッカー人生はまだ終わりを迎えていない。明日3日に開催されるJ3最終節、FC東京U-23対C大阪U-23に出る意向を表明している。会場の駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場は、奇しくも石川がFC東京デビューを飾ったスタジアムだ。「俺はここで始まって、ここで終わる」。青赤のレジェンドは、明日本当の“ラストマッチ”を迎える。

(取材・文 奥山典幸)

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