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開幕3戦連発、連続ノーゴール、サブ起用…浮沈乗り越えた清水ユースFW鈴木魁人が2G1A!

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1点目を決めた清水ユースFW鈴木魁人(3年)

[12.3 高円宮杯プレミアリーグEAST第17節 清水ユース4-4青森山田高 アイスタ]

 前半に3得点を奪った清水エスパルスユースの逆転劇を演出したのは、高円宮杯プレミアリーグEASTで4月23日を最後にゴールがなかったFW鈴木魁人(3年)だった。「ああ、やっと入った」という感慨の同点弾を決めると、その勢いのままに2得点1アシスト。悲願の初優勝が懸かった大一番で、堂々の結果を残した。

 第16節消化時点でプレミアEASTで3得点を挙げていた鈴木だが、実はこれら全てが開幕戦からの3試合連続で記録したものだ。第1節のFC東京U-18戦で後半アディショナルタイムに決勝点を叩き出すと、第2節の鹿島ユース戦では先制点を奪取。第3節も後半終了間際に決勝ヘッドを決めており、序盤は“結果”でチームに大きく貢献していた。

 しかし、それからの13試合は無得点に陥った。無念のグループリーグ敗退に終わった夏の日本クラブユース選手権大会後はベンチスタートとなり、リーグ戦では7月16日の柏U-18戦で先発したのを最後にスーパーサブ起用が続いていた。

 それでも「なかなか点が取れていなくて少し焦る気持ちもあったけど、『いつか取れる』と思ってやってきた」という鈴木は折れなかった。エースのFW平墳迅(3年)の負傷もあって久しぶりの先発復帰を果たしたこの試合、早々に先制されて苦しい展開となったものの、前半26分にDF伊藤研太(3年)の折り返しに反応し、絶妙なポジショニングから待望の同点弾を左足ダイレクトで押し込んだ。

「『ああ、やっと入った』という気持ちでした」。ようやく点が取れたことで気持ちが楽になったのか、前半33分には引いて受けた位置から見事な斜めのスルーパスを通し、FW齊藤聖七(2年)のゴールをアシスト。同45分には、齊藤のクロスを頭で押し込むなど、優勝を争う大一番で次々と見事なプレーを見せ、前半での逆転劇をチームの中心となって演出した。

 前半は前回王者の青森山田を相手に「守備は強いので、パスを散らしてバラけさせたうえで、間を使って行こうということだった」と狙いどおりの攻撃を展開した清水ユース。鈴木は試合後、この大事な一戦を振り返り、「優勝争いのプレッシャーはあったんですが、こういった試合ができるという楽しさが上回っていた」と強心臓っぷりをアピールした。

 もっとも、試合結果は2度も勝ち越した末の4-4。勝ち点1を分け合う形となり、2~3位との勝ち点差を広げられないまま、“優勝するためには勝ちが必要”という目標設定で、最終節の柏U-18戦に臨むこととなった。「柏U-18はパス回しがすごく上手く、手強いチームだと思いますが、決めるべきところをしっかり決めれば絶対に勝てる。最後の最後で点を決めて勝利に貢献したい」(鈴木)。序盤戦の快進撃を牽引した背番号10が、終盤戦の輝きで東日本初制覇をたぐり寄せる。

(取材・文 竹内達也)
●2017プレミアリーグEAST

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