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トルシエがW杯組み合わせに言及「日本は苦しむ」「本田や香川を使うのかどうかも…」

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日韓W杯で日本をベスト16に導いたフィリップ・トルシエ元代表監督

 フィリップ・トルシエ元日本代表監督は、来年のW杯で日本のグループリーグ突破を非常に難しいと見ており、組み合わせ抽選の結果を“バッドニュース”と表現している。AFP通信のインタビューで語った。

 日韓共催となった2002年のW杯でブルーサムライをベスト16に導いたフランス人は、グループHで同居したコロンビアとセネガルは強敵すぎると警鐘を鳴らしている。「恐れることはない」と口にしつつ、日本にとって難しいグループとなってしまったと考えているようだ

「とてもバランスがとれたグループで、4チーム全てに予選突破の望みがあるだろう。しかし日本については、私はあまり楽観的にはなれない。良い組み合わせではなかったね」

「コロンビア、セネガルと最初の2試合を戦わなければならないことは良いニュースではない」

 日本が対戦する残りもう1カ国はポーランド代表。FWロベルト・レバンドフスキという世界屈指のストライカーと相まみえることとなるが、トルシエは日本の運命が3戦目を迎える前にすでに決定していると予想する。

「初戦がカギとなる。コロンビアを倒さなければならないが、簡単なことではない。コロンビアには4、5人、どんな時でも相手に脅威を与えることのできる選手がいる。それはセネガルも同じことだ」

 6大会連続のW杯出場となる日本は、2014年の前回大会ではコロンビアに1-4と大敗を喫した。トルシエは予想することは難しいと話す上で、前回とは異なる戦いになるとも話す。

「4年前のチームと比べることはできない。バヒド(ハリルホジッチ)が本田(圭佑)や香川(真司)を使うのかどうかもわからない。バヒドはヨーロッパ流の哲学を持ったヨーロッパスタイルの監督だ。彼は守備に重きをおく監督で、カウンターアタックを戦略として用いるはずだ。日本の強みは組織力だが、W杯という舞台では、それを強みとすることは難しいだろう」

 ハリルホジッチは2014年のW杯でアルジェリアを決勝トーナメントまで導いたが、トルシエは創造性が欠如している日本は、ロシアでは失敗に終わるのではないかと思っているという。

「違いを生み出せる選手というのが必要だが、日本にはそうしたクオリティを持った選手がいない」

「(クリスティアーノ)ロナウドや(リオネル)メッシを見てみればいい。コロンビアにもセネガルにそういう選手が沢山いる。そうした選手に日本は本当に苦しめられることになるだろう」

 一方で、リバプールのFWサディオ・マネがけん引するセネガルが旋風を巻き起こすことになると評価している。

「セネガルはマネだけではない。多くの選手がヨーロッパのトップクラブでプレーしている。7、8人は相手にダメージを与えることのできる選手がいる」

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