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「失うものはない」20歳の“初挑戦”…日本代表DF初瀬亮「可能性を広げるのは自分次第」

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日本代表に初選出されたDF初瀬亮

 東京五輪世代でA代表初選出を果たした。DF初瀬亮(G大阪)は、「自分らの世代では一番最初に刺激を受けられるチャンスだと思う」と表情を引き締めると、「ピッチ上も大切だけど、ピッチ外のコミュニケーションも大事にしていきたい」とピッチ内外で、先輩たちから多くのものを吸収しようとしている。

 年代別代表に名を連ね、今年5月に韓国で行われたU-20W杯にも出場していた初瀬は、改めて日本代表のトレーニングウェアに袖を通し、「日の丸を背負って戦う気持ちになった」と代表モードに。A代表初選出となったものの、「皆さん、気軽に話してくれて、馴染みやすかった」と合宿初日を振り返っている。

 自らの武器は左右両足から繰り出す正確なキック。ビルドアップだけでなく、セットプレーにも自信を持っており、「その特長を出さなければ生き残っていけない。両足のキックはA代表の中でも自分が一番だという気持ちでやりたいし、FKも蹴らせてもらえるなら蹴りたい」と持ち味を存分に見せ付けようとしている。

 練習前の円陣では、バヒド・ハリルホジッチ監督から「新しい選手も、選ばれていた選手もW杯のメンバーに入るチャンスだし、この大会が本当に大事だ。一切遠慮はいらない」との話があったようだ。A代表初選出で、チーム最年少の20歳は「何も失うものはない。遠慮していたら自分を出せないので自分を出して行きたい」と猛烈アピールに燃える。

 E-1選手権でのアピール成功は、当然、W杯メンバー入りにも近付くだろう。「東アジアで1位になることによって、W杯にも近付けると思うし、その可能性はゼロではない。少しの可能性を広げるのは自分次第」。初の舞台で躍動するため、そして自身の可能性を広げるためにも、決戦に向けて準備を着々と進める。

(取材・文 折戸岳彦)

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