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32歳で初代表、鹿島DF山本脩斗「やってきたことが間違いじゃなかった」

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32歳で日本代表に初選出されたDF山本脩斗(鹿島)

 32歳でつかんだ初選出――。E-1選手権に臨む日本代表に初招集されたDF山本脩斗(鹿島)は今回のメンバーの中で通算90キャップのMF今野泰幸(34)に次ぐ年長者。「(年齢は)特に意識してはいない」と話しつつも、「経験値は若いときより上がっている」というのは強みでもあり、「自分の持ち味を出していきたい」と意気込んだ。

「昔から見ていた場所なので、憧れを持っていたのは事実」。山本は4日に行われた初日のトレーニング後、“日の丸”への想いを口にした。もっとも、これまでJ1通算211試合に出場してきた山本にとって、そこはただの夢舞台ではない。「選んでもらえてうれしい気持ちと、やらなきゃいけないという気持ちがある」と爪痕を残す覚悟でやってきた。

 国内組で臨む大会とはいえ、選出される予感は「特になかった」という。しかし、14年の鹿島移籍後、常勝軍団で左SBの定位置を守り抜き、「アントラーズで勝つためにやってきた。これまでやってきたことが間違いじゃなかった」という自負もある。

 バヒド・ハリルホジッチ監督は11月29日のメンバー発表会見で山本の選出理由について「どちらかと言えば特徴は守備にあるかもしれない。ヘディングも強い」と述べた。それには山本も「高さという部分、(攻守に)90分間動けるスタミナは売りだと思う」とうなずく。

 最終節でリーグ優勝を逃した悪夢からわずか2日。それでも「自分の中では切り替えはできている」と今大会に悔しさをぶつけていく。「自分としてはこれまでいろんなものを経験して、体力的にも落ちていない。まずは戦術を理解しながら、試合に出るチャンスをつかみたい」。選手キャリアのピークをひた走る32歳がサムライブルーでの初陣に臨む。

(取材・文 竹内達也)

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