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「ヨネの涙はぐっときた」石川直と最後の共演に米本は「もっと一緒にやりたかった」

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ラストマッチに臨んだMF石川直宏

[12.3 J3第34節 FC東京U-23 2-1 C大阪U-23 駒沢]

 後輩からも慕われた。MF石川直宏のラストダンスに共演したFC東京U-23の若手とともに、もう一つのオーバーエイジ枠でピッチに立ったMF米本拓司は「もっと長く一緒にやりたかった」と別れを惜しんだ。

 試合後、フル出場で勝利に貢献した米本は「今日勝てて、最高の雰囲気で終われてよかった」と安堵の表情。前日のJ1最終節G大阪戦(0-0)はベンチで見守り、最後の共演を白星で飾る決意を胸にプレーした。「今日はナオさんのために勝ちたかった」。後半43分に石川がCKから追加点をアシストすると、うれしそうに先輩に駆け寄って抱きついた。

「しっかりアシストをして引退したので、やっぱりもってるなと思った」。後半37分に石川がピッチに入ってからは「ナオさんにアシストする機会が多かったので」と、ボールを持てば36歳のベテランにパスを供給することを第一に考えた。ピッチ上でその意図を感じ取っていた石川本人も「ヨネはボールカットしたら俺のことしか見ていなかったですからね」と笑った。

「ヨネの涙はぐっときましたね」。2人は前十字靭帯を痛めて戦線を離脱し、同じ苦しみを味わってきた。度重なる大怪我と長期離脱から這い上がった米本に、石川は「今後は彼が中心になってやってほしい。クラブを引っ張ってもらいたい選手の一人」と大きな期待を寄せた。

(取材・文 佐藤亜希子)

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