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柏DF中山雄太の決意、東京五輪世代は「A代表に食い込んでいかないといけない世代」

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ベストヤングプレーヤーに輝いた柏レイソルDF中山雄太

 Jリーグは5日、横浜アリーナで「2017 Jリーグアウォーズ」を開催した。ベストヤングプレーヤー賞は柏レイソルDF中山雄太が受賞。柏からの選出は、11年に選出されたDF酒井宏樹(現マルセイユ)に次いで2人目となった。

 アウォーズ後の記者会見に応じた中山は「まさか自分が選ばれるとは思わなかったけど、本当にうれしい」と喜びを表しつつも、自分の力だけで得た賞ではないことを強調。「たくさんの人の力があっての受賞だと思うので、感謝の気持ちでいっぱいです」と自身を支えてくれる人たちへの感謝を示した。

 柏は今季のJ1リーグ戦で4位に終わり、リーグ3位までに与えられる来季のACL出場権獲得には至らなかった。しかし、天皇杯で準決勝まで残っており、ACL出場権獲得の可能性は残されている(柏が優勝もしくはC大阪が優勝すると、柏が来季のACL出場権を獲得)。

「昨年よりも良い結果で終われ、連勝も去年よりもできたけど、自分たちの目標であるACLという部分では、Jリーグでは叶えられなかった。大事な場面で勝ち切れないというのは去年と同じような状況なので、去年よりも良い結果で終われたとともに課題もたくさん見えたシーズンだったと思う」

 個人としては、5月のU-20W杯にU-20日本代表の一員として、全試合フル出場を果たし、ベスト16出場に貢献した。世界を相手に戦ったことで、強く思えたことがあるという。

「世界で見たら、この世代の選手もA代表に普通に入っている状況。(同級生の)井手口選手もA代表に入っているので、食い込んでいかないといけない世代だと自覚している」

 リオデジャネイロ五輪世代のMF井手口陽介だけでなく、E-1選手権に臨む日本代表にはDF初瀬亮が東京五輪世代として初めてA代表に選出された。刺激を受けないわけはない。「まだまだ力が足りていないのも受け止めている」と表情を引き締めると、「来年はW杯イヤー。小さいチャンスかもしれないけど、しっかり結果を出しつつ成長して、早くA代表に行ければと思う」とさらなる成長を誓った。

(取材・文 折戸岳彦)

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