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「最初で最後のチャンス」初招集の21歳三竿、ロシアへアピール誓う

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A代表初招集となった21歳のMF三竿健斗(鹿島)

 巡ってきたチャンスを生かす。合宿4日目のトレーニングを終えた日本代表初招集のMF三竿健斗(鹿島)は「緊張感があって、求められていることも高いのでやりがいを感じます」と率直な感想を口にした。

 バヒド・ハリルホジッチ監督好みのデュエルの強さを発揮する。指揮官は三竿について「ボールを奪える選手。ボールを奪ったあとのファーストパスも面白いものを持っている。力強さは他の選手と比べて、より強いかもしれない」と高く評価。21歳のボランチは「僕はバランスを取って、守備でも攻撃でもつなぎ役となる選手。バランスをうまく取って、ボールを奪ってシンプルにプレーできたら」と持ち味をアピールするつもりだ。

 初めて触れるハリルジャパンの戦術にも「少しずつ理解できているかな」と大きな戸惑いはない。「常に縦を意識してプレーしているので、普段よりもワンタッチで縦パスというのは多いかな」と、クラブとの違いを挙げつつ、9日の北朝鮮戦に向けても「相手のブロックの間でテンポよく縦にいけたら」とイメージを膨らませた。

 所属する鹿島では、リーグ制覇に王手をかけながら最終節で川崎Fに逆転優勝を許し、惜しくも連覇を逃した。最終節の2日後に始まった代表合宿。「最初の合流日はまだ切り替えられていなかったけど、今は次の目標に向かって歩み出している。悔しさは忘れてないけど、うまく切り替えられているかなと思います」と前を向いている。

 シーズンの悔しさを胸に、来年のロシアW杯も見据え、野心を持って代表に乗り込んだ。「個人的には試合に出ていいプレーをしたい。最初で最後のチャンスだと思う。与えられたチャンスをモノにしないと、来ている意味はない」ときっぱり。今季は大岩剛監督就任後、ボランチのレギュラーに定着し、26試合に出場。「今シーズン、リーグ戦ではチャンスをもらったときにいいプレーができたので、今回もしっかりとアピールできたら」と意気込んだ。

(取材・文 佐藤亜希子)

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