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SB4人で唯一キャップ持つ車屋、体脂肪率の“基準”もクリアし初先発に意欲

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初先発が濃厚なDF車屋紳太郎

 代表初先発のチャンスは十分にある。日本代表DF車屋紳太郎(川崎F)は9日のE-1選手権初戦・北朝鮮戦(味スタ)に向け、「(クラブでは)ずっとスタメンで出てきた選手だし、先発のほうが試合に入りやすい。そこは理想」と初先発に意欲を見せた。

 今年10月にA代表に初招集されると、10月10日のハイチ戦(3-3)に後半開始から途中出場し、A代表デビュー。11月の欧州遠征では出場機会がなかったが、ブラジル戦後には「ここまで差があるというのは衝撃的だった」と大いに刺激を受けていた。

 DF西大伍(鹿島)が負傷で不参加となったこともあり、車屋以外のサイドバック候補はDF山本脩斗(鹿島)、DF室屋成(FC東京)、DF初瀬亮(G大阪)の3人で、いずれも今回がA代表初招集。代表戦出場はハイチ戦のみだが、5日の紅白戦でも先発組の左サイドバックに入るなど、初先発が確実視されている。

 国内組のみでの合宿に「いい雰囲気で練習もできているし、チームワークは高まっていると思う。チームメイトも多いし、コミュニケーションはすごく取れる」と充実感も見せた車屋。W杯に向けた個人のアピールも大事だが、「国内組の中で生き残りを懸けた戦いでもあるけど、まずはチームとして一つになって東アジア(のタイトル)を取りたい」と意気込んだ。

 初招集時にハリルホジッチ監督から体脂肪率について指摘され、肉体改造にも取り組んできた。「体のこともチームでやるようになったし、筋トレもやっている。そういうのが数値に出てきている」と、今合宿では“基準値”の12%も「ギリギリ」クリア。「シーズン後半、連戦が続いても体が動いていた。そういうのも影響しているかなと思う」と、その効果も実感している。

 所属する川崎Fでは悲願のリーグ制覇を成し遂げ、個人としてもベストイレブンに初選出された。「逆に切り替えることが大事だと思っている」。代表モードの左サイドバックは「まだシーズンは終わっていない。気を抜けばケガにもつながる。残り3試合、しっかりやる気持ちでいる」と力説した。

(取材・文 西山紘平)

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