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ヘルタFW原口が“一発退場”以来の先発!ドリブル突破で脅威もドロー決着

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EL初先発を果たしたヘルタ・ベルリンFW原口元気

[12.7 ELグループリーグ第6節 ヘルタ1-1エステルスンド]

 ヨーロッパリーグ(EL)は8日、グループリーグ最終戦の第6節を各地で行い、FW原口元気の所属するヘルタ・ベルリン(ドイツ)はホームでエステルスンド(スウェーデン)と1-1で引き分けた。原口は左サイドハーフで公式戦11試合ぶりに先発し、後半35分までプレー。長い距離を切り裂くドリブル突破で脅威となった。

 すでにグループリーグ敗退が決まっているヘルタは、サブメンバー中心で最終節に臨んだ。公式戦5試合連続でメンバー外となっていた原口にとっては、一発退場した10月14日のブンデスリーガ第8節シャルケ戦以来の先発。ELでは初スタメンとなった。

 また、パル・ダルダイ監督の息子である18歳FWパルコ・ダルダイ、元ドイツ代表監督のユルゲン・クリンスマン氏の息子で、U-20アメリカ代表のGKジョナサン・クリンズマンら、この日がトップチームデビューとなった若い選手たちもスターティングイレブンに名を連ねた。

 序盤からヘルタが優勢に試合を進めた。前半17分、左サイドでドリブル突破を始めた原口がPA内まで進入し、左足でシュート。このプレーで獲得したCKのこぼれ球に反応したダルダイのボレーはクロスバーを叩いたが、さらに原口がシュートを狙った。

 ヘルタは前半28分、スルーパスに抜け出したダルダイがシュートを放ち、相手GKが足でブロック。同30分には右サイドを突破したMFアレクサンダー・エスバインのマイナス方向のクロスに反応したダルダイがダイレクトで合わせたが、これも相手DFに阻まれた。

 さらに前半35分、原口が中盤でのボール奪取から一気に敵陣へ侵攻。相手DFをかわしながらPA内まで走り込み、強烈なシュートを放ったが、相手GKが横っ飛びで弾き出した。一方のエステルスンドは少ないチャンスからカウンターを狙ったが、前半をスコアレスで終えた。

 すると、先制点を奪ったのは勝ち点10でグループ首位に位置するエステルスンドだった。後半13分、右からのCKがファーサイドに流れると、DFジュング・ムキービがつないで、DFソティリス・パパヤノプロスが右足で叩き込んだ。

 それでもヘルタは後半16分、中央を攻め上がったダルダイが左サイドにパスを送り、MFマキシミリアン・ミッテルステットがPA内に抜け出す。相手GKが飛び出してきたところで折り返すと、ゴール前に攻め上がっていたDFペテル・ペカリークが落ち着いて決め、すぐさま同点に追いついた。

 後半35分、原口はMFミッチェル・バイザーとの交代でピッチを退いた。ヘルタは同41分にPA内でミッテルステットがMFヌラタ・セマを倒し、PKを与えてしまう。ところが、MFブルワ・ヌーリのキックをクリンズマンがセーブ。そのままスコアは動かず、1-1でタイムアップの笛を迎えた。エステルスンドは勝ち点を11とし、グループ2位での通過を決めた。

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