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悔やんでも悔やみ切れない…GK西川「1本のパスでやられてしまった」

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肩を落とす浦和レッズGK西川周作

[12.9 クラブW杯準々決勝 浦和0-1アルジャジーラ アブダビ]

 0-0で試合が進む中、後半7分にスコアが動く。得点を記録したのは浦和レッズではなく、アルジャジーラ(UAE)だった。

 GK西川周作は感じていた。「嫌な取られ方をしてしまった」と――。中盤でボールを奪われてMFムバルク・ブスファからFWロマリーニョに渡ると、DF遠藤航が詰めるたものの、巧みにかわされて前線にスルーパスを供給されてしまう。このパスが勝負を決めた。MF阿部勇樹とDF槙野智章の間を通る鋭いパスが最終ライン裏に抜けると、走り込んだFWアリ・マブフートがシュート。ボールは西川の股を抜いてゴールネットを揺らした。

「真ん中でボールを取られることは避けていきたいところがあった。ディフェンスが絞る時間もなかったし、シンプルにできていればああいう失点はなかったと思う」。そして、最後方に構える者として、失点の責任を感じている。「絶妙なパスが来たけど、自分のところでしっかりと止めていれば、こういう結果につながっていなかったと思う。あのパス1本でやられてしまった。悔しいですね」。

 勝てば欧州王者レアル・マドリー(スペイン)が待つ準決勝に駒を進めていた。それが叶わず、「一つの大きなチャンスを逃してしまった。サポーターの方も、もう一つ上のステージ、レアルと対戦するというところを目指して応援してくれていたの思うので、本当に申し訳ない」と声を落とした。

(取材・文 折戸岳彦)
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