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代表で初のCB、谷口は「航輔に助けられた」と感謝

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クールダウン中心のメニューで調整したDF谷口彰悟(川崎F)

 9日の北朝鮮戦(1-0)から一夜明け、センターバックでフル出場した日本代表DF谷口彰悟(川崎F)は「正直、昨日はそんなに良くなかった。(中村)航輔に助けられた部分がかなりある」と、ビッグセーブを連発したGK中村航輔に感謝した。

 15年8月2日の東アジア杯・北朝鮮戦(1-2)以来、約2年4か月ぶりとなる代表戦出場。センターバックではこれが初出場だった。DF昌子源とコンビを組んだが、「前半は探り探りの部分があった。どこで(取りに)行くのか、合わせる時間がなくてバタバタした」と率直に振り返る。前半22分にはロングフィードに反応したFWキム・ユソンに最終ラインの背後を突かれ、カバーに入った谷口と交錯して両者が転倒。あわやPKかという場面もあった。

 中村の活躍で無失点に抑え、チームが勝利したことは収穫となったが、半年後のロシアW杯に向けては、個人としてアピール成功とまではいかなかった。「僕は最後のチャンスという思いが強い」。静かに意欲を燃やす谷口だが、「ただ、そのために好きなプレーだけやっていたら成り立たない。チームとして勝たないといけないので、一つになって戦いつつ、個人のアピールができたらベスト」と、フォアザチームに徹している。

「昨日みたいな展開ではセンターバックがボールを持てる時間があった。効果的なパス、試合の組み立ては自分の特徴で、そういうのを出せる自信はある。もっともっとやれるようにしたい」。自分の持ち味を見せる機会はまだある。12日の中国戦(味スタ)、16日の韓国戦(味スタ)でも出番があれば、守備面と同時にビルドアップや正確なロングフィードでもチームに貢献していくつもりだ。

(取材・文 佐藤亜希子)

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