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失意の浦和を訪ねたのは“あの人”たち…R・シルバ「元気な笑顔を見れて安心したよ」

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浦和レッズFWラファエル・シルバ(写真は12月8日のもの)

 前日、痛恨の敗戦を喫した。クラブW杯準々決勝アルジャジーラ(UAE)戦。勝って準決勝に駒を進めれば欧州王者のレアル・マドリー(スペイン)との対戦が待っていた。しかし、0-1の完封負けを喫した浦和レッズは5位決定戦に回り、アフリカ王者のウィダード・カサブランカ(モロッコ)と対戦することに。だが、下を向いてばかりはいられない。FWラファエル・シルバの視線は、しっかりと上へと向けられていた。

 アルジャジーラ戦翌日のトレーニングで汗を流したR・シルバは、「負けたことは悔しかった」と悔しさを滲ませつつも、「けど、僕らはプロとやらせてもらっている以上、(アルジャジーラ戦で)ポテンシャルを出せなかった分、次はしっかりと出せるような試合を見せて行かないといけない」と力を込める。

「非常に悔しい気持ちがあるけど、何とか切り替えられるような試合を見せていきたい」

 この日、地元のアルアインに所属するDF塩谷司(元広島)とFWカイオ(元鹿島)が浦和の練習場を訪れた。Jリーグでプレーしていた際のカイオと交流があったというR・シルバは、「僕の友達。日本で仲良くさせてもらっていたし、今でもSNSで話をしたりしている」と明かすと、「今日はうれしかった。久々に彼に会って元気な笑顔を見れて安心したよ」と旧交を温めてリフレッシュできたようだ。

 2日後には浦和にとってクラブW杯最終戦となる5位決定戦を迎える。「ゴールを決める以上に最高なことはない。少なくとも1勝して家に帰りたい」と気持ちを切り替えた男は、自身のゴールでチームに勝利をもたらそうとしている。

(取材・文 折戸岳彦)
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