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昨季引退の36歳ベテランがバイエルンを救う!緊急起用のGKシュタルケが完封に大貢献

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現役引退していたGKトム・シュタルケが緊急起用に応えてみせた

[12.9 ブンデスリーガ第15節 フランクフルト0-1バイエルン]

 ブンデスリーガは9日、第15節を各地で行い、バイエルンは敵地でフランクフルトと対戦し、1-0で勝利した。

 バイエルンは負傷中のGKマヌエル・ノイアーに代わってここまでGKスベン・ウルライヒを起用しており、バックアップには17歳のGKクリスティアン・フリュヒトルが控えていた。しかし層の薄さを懸念したクラブは昨季で現役引退した36歳のGKトム・シュタルケを臨時的に招集。あくまでバックアッパーとしてトップチームの練習に参加していた。

 すると、今節の試合直前にウルライヒが負傷により離脱。白羽の矢は36歳のベテランGKに向けて立った。クラブ公式サイトによると、シュタルケは試合後「ウォームアップ中にウリがプレーできないと知らされたんだ」と緊急起用の経緯を語った。この試合の出場により、シュタルケはブンデス100試合出場を達成。思いがけない偉業達成に「原則としては、もう終わった事だったんだけどね」と口にしたという。

 試合は1-0で勝利し、シュタルケは完封勝利に大貢献。前半25分、FWアンテ・レビッチのゴール右隅を狙ったシュートを横っ飛びでセーブし、数回に及んだセットプレーも鋭い読みで防ぎ切った。

 チームメートたちはシュタルケを賞賛し、DFニクラス・ズーレは「トムの練習ぶりは皆が見ていた。毎日意欲に溢れていて、だから彼が後ろを守っても腹痛を起こすことはなかったよ」と語る。FWトーマス・ミュラーも「いきなり出場して、あんな素晴らしいパフォーマンスをみせたことには驚いてはいないよ、それこそがトムの持つクオリティーだ」と絶大な信頼を寄せていた。

 ユップ・ハインケス監督も「36歳であり本来引退した事を考えると、トムは非常に素晴らしいパフォーマンスを見せた」とベテランの活躍に目を細めており、シュタルケが今後も起用される可能性も低くはない。当の本人も「必要とされれば準備はできている。そういうことを何年もやってきてるからね。力はまだ十分漲っているよ」と意欲を見せていた。

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