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浦和MF柏木「僕たち選手、メディアを含めて…」“その先”を意識し過ぎた結果招いた敗戦

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浦和レッズMF柏木陽介

 世界最高峰のクラブの一つであるレアル・マドリー(スペイン)。サッカー選手であれば、そのビッグクラブとの対戦を望むのは当然のことだろう。そして、浦和レッズにはレアルへの挑戦権を手に入れるチャンスがあった――。

 クラブW杯準々決勝アルジャジーラ(UAE)戦。この試合に勝利すれば、準決勝でレアルとの対戦が実現することに。しかし、主導権を握って試合を進めながらも相手守備を崩し切るには至らず、後半7分にカウンターから決勝点を献上して0-1の敗戦を喫し、レアルが待つ準決勝に進出することは叶わなかった。

 ウィダード・カサブランカ(モロッコ)との5位決定戦を翌日に控えたトレーニング後、取材に応じたMF柏木陽介は、準々決勝敗退は「すべてが、レアルを意識して騒ぎ立てた結果だと思う」と持論を展開した。

「僕ら選手、日本のメディアを含めて、『レアルとやれる』というのを優先し過ぎたんじゃないかなと思う。それでは、やっぱりサッカーには勝てない。目の前の試合を1試合1試合やらないと。それ(レアル戦)ばかりを考えて試合をしたわけではないけど、もっとやるべきことがあったと思う」

 翌日にはレアルではなく、アフリカ王者のカサブランカとの対戦が待っている。「速かったし技術のある選手もいた。守備をしっかりやり、攻撃の最後に人数を掛けるところのメリハリをしっかりやりたい。最後は良い試合をして、笑って日本に帰りたい」と目の前の試合にしっかり集中して、ただ勝利だけを目指す。

(取材・文 折戸岳彦)
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