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浦和が“世界5位”に…アジア王者の意地!! マウリシオ2発&柏木弾でアフリカ王者撃破

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勝利した浦和レッズが大会5位に

[12.12 クラブW杯5位決定戦 浦和3-2W・カサブランカ アルアイン]

 FIFAクラブワールドカップ2017の5位決定戦が12日に行われ、アジア王者の浦和レッズがアフリカ王者のウィダード・カサブランカ(モロッコ)と対戦し、3-2の勝利を収めて“世界5位”となった。

 浦和は9日の準々決勝アルジャジーラ(UAE)戦(●0-1)から先発3人を入れ替え、システムは4-1-4-1を採用。GKに西川周作、最終ラインに右からDF森脇良太、MF阿部勇樹、DFマウリシオ、DF槙野智章、アンカーにMF青木拓矢を配置し、2列目には右からFW武藤雄樹、MF柏木陽介、MF長澤和輝、FWラファエル・シルバを並べ、1トップにはFW興梠慎三が入った。[スタメン&布陣はコチラ]

 序盤から浦和がボールを保持する展開となり、左右に散らしてゴールに迫ろうとするが、相手守備を崩し切れずになかなかフィニッシュまで持ち込めない。しかし、前半18分に鮮やかな一撃で先制に成功する。右サイドのスローインからつながれたボールを、PA外で受けたマウリシオが右足一閃。鮮やかな軌道を描いたシュートがゴールネットに突き刺さり、スコアを1-0とした。

 前半21分にはW・カサブランカにゴールを脅かされたが、FWイスマイル・エル・ハダにPA内から放たれたシュートは、距離を詰めた西川が阻んでゴールを許さず。しかし、直後に与えたFKでエル・ハダがゴール前に送ったボールが、そのままゴールマウスに吸い込まれ、試合を振り出しに戻されてしまった。

 しかし同点に追い付かれた浦和が、美しい連係から勝ち越しゴールを陥れる。前半26分、長澤、興梠とゴール前で細かくつなぐと、興梠の落としに反応した武藤が左サイドを駆け上がるR・シルバへスルーパス。ボールを呼び込んだR・シルバが右アウトサイドで送ったチップキックを、ファーサイドに走り込んだ柏木が滑り込みながら押し込み、スコアを2-1とした。

 前半38分にはMFワリド・エル・カルティに至近距離から決定的なヘディングシュートを叩き付けられるが、好反応を見せた西川が防ぐなど同点ゴールを許さず、2-1と浦和がリードしたまま後半を迎えると、同13分にR・シルバに代わってMF梅崎司がピッチへと送り込まれる。すると同15分、サインプレーから柏木が蹴り出したFKで裏に抜けた興梠が送ったクロスは相手に阻まれたものの、こぼれ球をマウリシオが落ち着いて蹴り込み、リードを2点差に広げた。

 後半32分には、途中交代した梅崎が負傷した影響でFWズラタンが投入される。その後、浦和に追加点こそ生まれず、後半アディショナルタイムにはW・カサブランカにPKを与え、FWレダ・ハジュに決められて1点差に詰め寄られるが、そのまま逃げ切って3-2の勝利を収めた。

(取材・文 折戸岳彦)
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