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先発デビューの土居が攻撃活性化「形をたくさんつくれた」

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左FWで先発デビューしたMF土居聖真

[12.12 E-1選手権 日本2-1中国 味スタ]

 オフをいったん切り上げて日本代表に初合流したMF土居聖真(鹿島)が先発でA代表デビューのピッチに立った。ポジションは4-3-3の左FW。サイドに張るだけでなく、中央に絞りながら周囲の選手とのコンビネーションでチャンスに絡み、攻撃を活性化した。

「コンビネーションを出せたかなと思う。北朝鮮戦はそこが足りないと思っていた。ゴールにはつながらなかったけど、絶対に相手も嫌がっていたと思う」

 MF清武弘嗣の離脱に伴い、緊急招集された土居はすでにオフに入っていたが、急きょ北海道から帰京。合流の2日後だった9日の北朝鮮戦(1-0)は出番がなかったが、徐々にコンディションを上げ、先発デビューのチャンスをつかみ取った。

 試合前の国歌斉唱を聞いても「普通の気持ちです」と、気負いも緊張もなく、平常心で試合に入った。「伸び伸びやることを考えていた」と、飄々とプレーする姿はデビュー戦とは思えないほど。それでも「目の前の14番と2番には絶対に負けたくないと思っていた。14番が最後、足をつっていたので、勝ったなと思った」と、胸の内では熱い闘志をたぎらせていた。

「チャンスはたくさんつくれていたし、そこは最低ライン。点にはならなかったけど、こないだ(北朝鮮戦)は形がなかったし、今日は形をたくさんつくれたと思う」。追加招集で存在感を示した25歳。代表定着への思いを聞かれると、「それはもちろんあるけど、口で言っているだけじゃ……。実行に移さないと」と、あらためて期するところもあったようだった。

(取材・文 西山紘平)

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