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2クラブで昇格に貢献、名古屋入団の早大MF秋山陽介がJ1の舞台へ

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MF秋山陽介は名古屋に入団する

 名古屋グランパスに入団するMF秋山陽介(4年=流通経済大柏高)は今季、早稲田大と名古屋の2チームの昇格に貢献した。早大では20試合に出場して1ゴール4アシスト。特別指定選手として参加した名古屋でもリーグ戦9試合に出場して、9月17日の第33節・金沢戦(1-3)では初ゴールも記録した。

 名古屋での手応えについて、「自分の通用する部分、逆にもっと高めていかないといけない部分も試合を通して感じることができたので勉強になった」と振り返る。「攻撃の仕掛けでは強みを出せた」と語り、プロでの戦いも「試合に出る以上は物怖じとかする必要ないので。自分のプレーでチームに貢献するっていうのを意識していました」と高い意識で臨むことができたという。

 しかし、ともにトップリーグ昇格を目指す2チームに所属し、ときには2日続けての連戦もあった。古賀聡監督は「ポジションも大学ではボランチ、名古屋ではウイングバックをこなしていた。要求されることも180度違うので難しさはあった」と秋山の苦労に理解を示しつつ、「この年代で大変な経験をできて、幸せだったのかなと。タフになれる素晴らしい経験を積ませてもらったんじゃないかなと思います」と語っている。

「結果だけみれば良いシーズンだったと思いますけど」と秋山は今季を振り返る。「もっと実力を出せれば楽に昇格だったり優勝を決められたりしたと思いますし、名古屋でも出た試合全部で勝てたわけではないので。両方の良いところだったり、悪いところだったり、充実したシーズンでした」と濃厚な一年を冷静に評価した。

 来季はJ1での戦いになる。流通経済大柏高の同期・MF青木亮太とともに、同じく同期のFWジャーメイン良(流通経済大/仙台内定)と戦うことには「しっかりと試合に出て対戦しよう」と互いに楽しみにしているという。タフなシーズンを乗り越え、経験と実力を積み重ねた秋山は「パス、ドリブル、シュートといった攻撃の仕掛けと、攻守両面においてハードワークするプレーが自分の特長。そういう部分を見てほしい」と自信を持って来季の活躍を誓った。

(取材・文 石川祐介)
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