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シュート数35対6と圧倒も…辛勝のレアル、ジダン「サッカーに簡単に勝てる試合はない」

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レアル・マドリージネディーヌ・ジダン監督

[12.13 クラブW杯準決勝 R・マドリー2-1アルジャジーラ アブダビ]

 序盤から圧倒的に攻め込んだ。90分間で放ったシュートは、6本のアルジャジーラ(UAE)の6倍近くとなる35本。しかし、最終スコア2-1の辛勝でレアル・マドリーは決勝へと駒を進めた。

 キックオフ直後からゴールを脅かした。前半5分と同7分にFWクリスティアーノ・ロナウドがヘディングシュートを、さらに同8分にはMFルカ・モドリッチが強烈なミドルシュートを枠内に飛ばしたが、すべてがGKアリ・ハセイフのビッグセーブに阻まれてしまう。

 攻撃の手を緩めないレアルは、前半17分にFWカリム・ベンゼマ、同20分にモドリッチが決定的なシュートを放つもハセイフが立ちはだかり、先制点を奪うには至らない。同41分にアルジャジーラに先制を許して迎えた後半8分に、「ようやくクリスティアーノが決めてくれた」(ジネディーヌ・ジダン監督)とエースがネットを揺らし同点に。

 その後はベンゼマが幾度となく好機を迎えたが、負傷したハセイフに代わってゴールマウスを託されたアルセナーニのビッグセーブに遭うだけでなく、2度もポストに嫌われるなど勝ち越しゴールを奪えず。それでも後半37分、2分前に途中出場で入ったMFガレス・ベイルが決勝点を奪い、苦しみながらも2-1の勝利を収めた。

 試合後の記者会見でジダン監督は「サッカーに簡単に勝てる試合はないのだから、勝利を喜びたい」と素直に喜びを表しつつ、「一度リラックスして決勝に向けて準備していく」と16日に行われる南米王者グレミオ戦へと視線を移した。

(取材・文 折戸岳彦)
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