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16歳もベンチ入りした若き北朝鮮が3連覇、監督「女子サッカーは大衆化している」

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大応援団の声援に応える北朝鮮代表イレブン

[12.15 E-1選手権女子 日本0-2北朝鮮 千葉市蘇我球技場]

 北朝鮮女子代表がE-1選手権3連覇を飾った。日本女子代表(なでしこジャパン)との“優勝決定戦”に勝利、3連勝での優勝にキム・グァンミン監督も「強いメンタル、強いチームワークで臨めた結果、2-0という圧倒的な強さを見せて勝つことが出来た。大会3連覇を達成できたことを嬉しく思う」と満足げに振り返った。

 応援団も日本を圧倒していた。1000人を超える観衆がゴール裏に陣取り、“真っ赤な声”としてなでしこジャパンに襲い掛かった。声量ではホームの日本の応援を上回っていた。

 そんな応援に応えるべく、若き北朝鮮代表が躍動した。なでしこジャパンも世代交代を図るべく、若手中心のメンバー構成だが、北朝鮮代表はそれを上回る。スタメンの最年長選手はMFキム・ウンファで25歳。最年少はFWソン・ヒャンシムは18歳。その他ベンチには16歳の選手2人が入っており、今大会のメンバーは全体でも10代の選手が23人中7人を占めた。

 北朝鮮は18年アジア杯への出場資格がないために、19年W杯への出場の可能性はすでにない。20年東京五輪を目指してチーム作りを進めることになるが、若い選手たちがしっかり結果を残している。

 その要因について指揮官は「女子サッカーは大衆化している。広く国民の間で楽しまれている」と文化的要素が大きいと説明。「青少年体育学校でサッカー教育をしている。青少年のためのチームもたくさんある。体育学校において、育成体系が整っている」と国をあげての戦略にも胸を張った。

(取材・文 児玉幸洋)
●EAFF E-1選手権2017特集ページ

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