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[MOM2355]三菱養和SCユースDF佐々木陸生(3年)_最後に跳ね返すのは自分。主将、CBとしての責任を全う

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三菱養和SCユースCB佐々木陸生主将(左)は完封勝利に大きく貢献

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.15 高円宮杯プレミアリーグ参入戦1回戦 鳥栖U-18 0-1 三菱養和SCユース 広島補助]

 三菱養和SCユースが鉄壁の守りで鳥栖U-18の攻撃を封じ込んだ。前線から最終ラインまでコンパクトな陣形を保ち、また“当たり前”のように献身的なランニングを続け、要所では身体を張り続けて成し遂げた1-0勝利。その中心にはCB佐々木陸生主将(3年)がいた。

「本当にアイツのパーソナリティは間違いない」と増子亘彦監督が絶賛する人間性の持ち主。登録身長は174cmでCBとしては決して大柄ではないDFが、相手の細かな崩しに食らいついてボールをもぎ取り、ロングボールを跳ね返していく。

 目の前でファーストDFに入った選手たちが相手の攻撃を限定。隣では「中学生からやっている。中学生の頃から仲良くて今も(宿舎で)部屋一緒ですし、光がいるから自分も強くいけますし、オレがカバー入るから光も強く行けるのがあると思う」と信頼する2年生CB遠藤光が身体を投げ出して相手のラストパスをブロックしていた。

 それでも抜けてくるボールを強い責任感を持って跳ね返していたのが、佐々木だ。「一番後ろでキャプテンやっているのでプライドがある。一番頑張らなければいけないと思っていたので、そういう面ではやれたと思います。(最後跳ね返すことは)最低限自分の調子とか関係なくできるので、そこは絶対にやらないといけない。それプラスチームを落ち着かせられるようなプレーができたら、次、楽になるかなと思う」。チームの中心として完封勝利を果たした主将だが、視線はすでに次の試合へと向けられていた。

 CBでプレーすることに迷いもあったという。「身長なくて最初CBでは無理だと思っていた。高2の頃は試合に出れればという考えだったけれども、高3で将来のことを考えたらSBやりたいという気持ちがありました。でも、チームのためになれるんだったら、CBでも力になれるんだったら、難しいけれどそこで結果になれば次に繋がって来ると思う」。チームのためにプレーしてきたCBで絶対的な存在感を見せる佐々木が、あと1試合、最終ラインの中央で走って、戦って、目標のプレミアリーグ昇格を成し遂げる。

(取材・文 吉田太郎)
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