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攻守に連動なく大敗…土居「チームとしてしたいことが分からない間に」

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左FWとして2試合連続で先発したMF土居聖真

[12.16 E-1選手権 日本1-4韓国 味スタ]

 必死に攻守のバランスを取ろうとしていた。前半3分にPKで先制した日本代表だが、その後は終始、劣勢の展開。前からのプレッシャーはハマらず、中盤のセカンドボールも拾われた。守備からリズムをつくれず、攻撃も連動性を欠いた。

「前(の選手)は前から(プレッシャーに)行きたいけど、後ろはどうだったのか。チームとしてしたいことが分からない間にやられた2失点だった」。4-3-3の左FWで先発したMF土居聖真(鹿島)は率直に言った。

 前線からプレスに行こうにも後ろが付いてこない。連動した守備ができず、空いたスペースを埋めようと懸命に走った。「なかなかハマらなかった。後追い後追いで、1点目もフリーでクロスを上げられている」。前半13分の1失点目の場面では、オーバーラップしてきたDF金珍洙を後方からFW伊東純也が追いかける形となり、MF井手口陽介のカバーも間に合わなかった。ゴール前でもFWキム・シンウクをフリーにするなど、すべてが後手に回った。

「統一感を持てずに失点してしまったのかなと思う」。追加招集で日本代表に初選出され、12日の中国戦(2-1)に続く先発出場。短い時間で代表の戦術に適応するなど戦術理解度の高さを見せた土居だったが、最後の最後にチームが噛み合わずに喫した完敗に悔しさを隠せなかった。

(取材・文 西山紘平)

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