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ロシアW杯への“試練”楽しむ香川「何の迷いも焦りもない」

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笑顔で子供と触れ合うMF香川真司

 キリンビール神戸工場操業20周年記念イベント「キリンサッカーフィールド」が23日、兵庫県神戸市のキリンビール神戸工場で開催され、MF香川真司(ドルトムント)がスペシャルゲストとしてサプライズ登場した。

 兵庫県内在住の小学校5~6年生36人が参加したサッカー教室では子供たちが9人ずつ4チームに分かれ、香川対小学生9人でミニゲームも実施。“本気”のフェイントやシュートなどを見せた香川だったが、1対9という“数的不利”に結果はまさかの4連敗。「打ち合わせでミスりました。こんなにうまいと思わなかった」と思わず苦笑いを浮かべていた。

 サッカー教室のあとは「夢」をテーマにトークショーも行われ、「93年にJリーグが開幕した当時は4歳だった。それを見たきっかけであこがれて、そのころからサッカー選手になりたいと思っていた」と振り返り、子供たちにも夢を持つことの大切さを説いた。

「みんなはまだまだ若いし、いろんなものを吸収して、その中でサッカーに出会ってくれたらうれしいけど、サッカー以外にもいろんなものと触れ合って、好きなもの、やっていて楽しいなと思えるものを探してほしい」

 そう呼びかけると、「僕はそれがサッカーで、そこからブレることはなかった。嫌なことや苦しいこともあるし、上に行けば行くほど壁や試練は必ず待ち受けているけど、それを乗り越えることが将来につながると思う」と力説した。

 イベント後、報道陣の取材に応じた香川はあらためて来年のロシアW杯に対する思いも語った。「前回のブラジルW杯で悔しい思いをしたけど、あの実力が自分のすべてだった。この4年間、苦しい経験、厳しい経験もしてきて、それがすべて自分の成長につながっている」。11月の欧州遠征では日本代表から落選。2大会連続のW杯出場に向け、まずはクラブからアピールしていかなければならない立場になった。

「いい形でW杯を迎えられるように、しっかり結果を残していきたい。どうなるかは僕には分からない。すべてを尽くしてやっていきたい」。子供のころからさまざまな壁や試練を乗り越えてきたことで、今の自分がある。「壁や試練というものをこの1、2年はすごい感じている」と、自分の置かれた状況を理解したうえで、これを乗り越えることで自分自身がまた一歩上に行けると信じている。

「乗り越えたときの成長というのを感じてきたこともたくさんある。今はどんな状態に陥っても怖くない」。直近の公式戦4試合で1ゴール3アシストを記録するなど絶好調のままウィンターブレイクを迎えた。自分自身のプレーにもコンディションにも自信があるからこそ、その言葉には力強さもある。「何の迷いも焦りもないし、充実した日々を送れている。それを結果としてみなさんに証明していけるように、継続して頑張っていきたい」。“逆襲”の2018年へ、香川は胸を張って誓った。

(取材・文 西山紘平)

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