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[MOM2367]桐光学園MF國谷敦史(2年)_多彩な攻撃を可能に。近年の桐光では“異質”のボランチ

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後半アディショナルタイム、桐光学園高MF國谷敦史が決勝PKを決める

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.28 横山杯決勝リーグ 桐光学園高 2-1 駒澤大高 HASAKI SOCCER VILLAGE B面]

 桐光学園高の鈴木勝大監督は、前チームの大黒柱・U-18日本代表MF田中雄大主将(3年)に代わって新チームの背番号7を背負うMF國谷敦史(2年)について、「長短のパスが出せる。これまでのウチのボランチとは違うタイプ」と評す。

 ショートパスを繋いだり、ドリブルでボールを運べる選手が担うことの多かったボランチに起用されている國谷は、ショートパスでボールを動かすことも、左右両足のミドルパス1本で決定機を作り出すこともできるMFだ。近年の高校サッカーで勝ち上がるためにはポゼッション、カウンター、一発で背後を取る攻撃も必要。それだけに多彩な攻撃バリエーションを可能にする國谷へのチームの期待感は大きな印象だ。

 現在開催中の横山杯では、4-1-4-1システムの1ボランチを担う彼がチームのキーマンに。駒澤大高戦では相手の勢いある攻守に苦しめられた後半にボールを受けてチームを落ち着かせることができなかったことを反省していたが、中盤で激しいバトルを続け、試合終了間際のPKを右足で決めて勝利に貢献した。

 ボランチのポジションについて國谷は「守備の要でもあり。攻撃の始まりでもある。自分のラインで奪いきって自分が攻撃の起点になれればいい」と語る。選手権予選決勝ではボールを失わないことに集中するがあまり、ロングキック偏重のプレーになった。そして、チームはPK戦で敗戦。それだけに、武器であるキックに頼るのではなく、状況に応じたプレーの精度を高めて、田中のようにチームにとって欠かせない存在となる意気込みだ。

 憧れの存在はレアル・マドリーのブラジル代表MFカゼミーロ。「キックもできて守備もがむしゃら。動画見て、イメージ作って試合に臨んでいる」というMFが、市立船橋高とのグループ首位攻防戦、そして決勝戦でもチームを勝利へ導き、来年に弾みをつける。

(取材・文 吉田太郎)
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