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[横山杯]駒澤大高は黒星発進も市立船橋とドロー。前線での献身光った元DFの1年生FW原田

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前線での奮闘光った駒澤大高の1年生FW原田大渡

[12.28 横山杯決勝リーグ 桐光学園高 2-1 駒澤大高 HASAKI SOCCER VILLAGE B面]

 駒澤大高は決勝リーグ初戦で桐光学園高と対戦。後半、MF中村廉(2年)のゴールで追いつき、さらに迫力ある攻守で相手を押し込んでいたが、2点目を奪うことができず。後半終了間際に痛恨のPKを与えて1-2で競り負けた。

 続く市立船橋高戦ではプレミアリーグ勢の強敵に食い下がり、0-0ドロー。それでも、大野祥司監督は「点が獲れない。勝っても1-0なんですよ」とゴールに迫りながら、最後の局面でやり切れないところを残念がっていた。

 ともに技術力の高い中村とMF江藤惇裕(2年)がチームの攻撃を牽引。一方で前線はパワフルさに欠ける面もまだあるが、1年生FW原田大渡の頑張りが光っている。元々DFで8月後半にFWへ転向したという原田だが、大野監督が「マジメな子です」と評するFWは、自慢の体力が尽きるまでランニングと跳躍。例え競り負けたとしても、「相手の嫌なことをすることを意識している」という原田は諦めずに最後までボールを追い、身体をぶつけようとする。その献身がチームに好影響を与えていた。

 ベンチの大野監督から幾度も「良いぞ!」という声を浴びていた。ただし、本人に満足感はない。FWとしての動きがまだまだ不足していること、そして得点数が伸びていないことがその要因だ。

「元々DFだったんですけれども、FWになってDFの視点じゃなくて、FWの視点でものごとを考えるようになった。点取れないプレッシャーとか、後ろが頑張っているから自分が体張ってやらなきゃとか感じている。今はFWとして点取ることを考えてやっていきたい」。MF橋本雄也ら期待の1年生たちとともにもっと走って、戦って、そしてゴールを決めて、チームを助けられる存在になる。

(取材・文 吉田太郎)
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