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「ライター安藤隆人の選手権優勝予想」“3本柱”のバランス優れる前橋育英が本命。決勝でインハイ王者と対戦か

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安藤氏が優勝争いの本命に挙げる前橋育英高

特集企画「ユース取材ライター陣が予想する『全国高校選手権優勝校』」

「選手権優勝予想」。今回は強豪同士がぶつかり合うことをどう捉えるかがポイントになる。個人的に優勝候補をまず4つに絞れと言われたら、青森山田高(青森)、流通経済大柏高(千葉)、東福岡高(福岡)、前橋育英高(群馬)と即座に挙げられる。

 しかし、青森山田と流通経済大柏、東福岡と前橋育英がそれぞれ今大会で激戦区と言われるブロックに入ってしまったのだから、予想は難しくなってしまった。青森山田と流通経済大柏は準々決勝で当たるゾーンに入るが、他にも難敵が揃ってしまった。一方、前橋育英と東福岡も逆ブロックの3回戦で当たる組み合わせとなっているが、こちらのゾーンも力のあるチームが揃っている。
 
 組み合わせと言う面を鑑みたら、優勝候補に挙げられるのは4校以外では矢板中央高(栃木)、昌平高(埼玉)、大阪桐蔭高(大阪)か。そして、この7つの中で優勝予想をすると、やはり前橋育英を推したい。前述した通り、前橋育英が悲願の初優勝を成し遂げるためには、かなりの苦難の道のりであることは間違いない。東福岡などとガチンコでぶつかり合って、疲弊を重ねて、失速してしまう危険性がある。

 だが、今大会から選手交代枠が4枠から5枠になったことが大きい。たかが1枠と思うかもしれないが、もう1枚交代のカードを切れることは監督にとって、選択肢が大きく増えると言って良い。

 今年のインターハイの優勝予想で、筆者は『主役となるべき選手がいるチーム』、『主役を支える名脇役が多くいるチーム』、『誰が出ても力を発揮出来るチーム』の“3本柱”があるチームが優勝チームと基準を設けて、その上で一番バランスが取れている前橋育英を挙げた。この交代枠の増加で、よりその“3本柱”が重要となってくるだけに、冬の優勝予想も前橋育英にしたいと思った。

 守備陣はこの1年間、ほぼ顔ぶれが変わること無く安定し、交代カードを使うポイントとなるアタッカー陣では、インターハイで2年生FW榎本樹が大ブレイクすると、夏以降に3年生FW宮崎鴻が復調して来た。『3回戦の壁』をぶち破れば、一気に頂点まで駆け上がるかもしれない。

 そして、決勝カード予想は前橋育英VS流通経済大柏だろう。流通経済大柏も“3本柱”が揃い、夏以降の上積みも厚いものがある。彼らにも『準々決勝の壁』が存在するが、それを打ち破るだけの戦力とチーム力を持ち合わせているのは間違いない。

 果たして1月8日のファイナルは前回準優勝VSインターハイ王者という図式になるのか。それとも予想が外れて、別の猛者が勝ち上がってくるのか。非常に楽しみだ。

執筆者紹介:安藤隆人
 日本列島、世界各国を放浪するサッカージャーナリスト。育成年代を精力的に取材する“ユース教授”。主な著書は『走り続ける才能たち 彼らと僕のサッカー人生』(実業之日本社)、『高校サッカー聖地物語』(講談社)など
●【特設】高校選手権2017

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