beacon

[MOM2372]日章学園FW佐藤颯汰(3年)_J内定10番が期待に応える鮮やか2発も「もっと取らないと」

このエントリーをはてなブックマークに追加

FW佐藤颯汰(3年)が2ゴールの活躍

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 全国高校選手権開幕戦 北陸高1-3日章学園高 西が丘]

 期待に応える仕事ぶりにも満足しなかった。ギラヴァンツ北九州内定FW佐藤颯汰(3年)は2ゴールの活躍を見せ、日章学園高(宮崎)を初戦突破に導いた。J内定選手として注目を集めるが、「意識されるのは分かっている。そのうえで結果を示さないといけない」とプレッシャーを跳ね返し、しっかりと結果を残した。

 まずは前半11分、DF神田陸(3年)のロングフィードで最終ラインの裏に抜け出し、MF河原淳(2年)にパス。エリア内に走り込んでさらにパスをさばくと、最後はDF阿部稜汰(1年)の右クロスを右足ハーフボレーで叩き込み、先制点。記念すべき選手権初ゴールに「1点目はうれしくて、やっと取れたっていう感じでした」と表情を崩した。

 “違い”を見せつけるように前半21分にも連続ゴール。「グラウンドがスリッピーだったので狙っていました」と相手のミスを突き、高い位置でボールを奪取。トラップから一瞬のスピードでエリア内に抜け出し、右足シュートをゴール左隅に突き刺した。

 この日は4-2-3-1の最前線で先発。前半35分からは2トップの一角に入り、後半22分からは右サイドハーフに下がった。日章学園は中高一貫校。「6年間ほぼ同じメンバーで、個人個人の特徴は分かっている」と連携には自信がある。流動的に前線の選手とポジションを入れ替え、息のあったコンビネーションを見せたが、初戦の硬さからかチームにはミスもあり、「縦パスが入ってきたときにミスなくおさめるのも自分の仕事。あとはもっと得点に絡んでいきたい」と反省も口にした。

 大会目標は得点王。「初戦の2得点に安堵感はあるか」と聞かれると、「それは全くないです。もっと得点を取らないといけない」ときっぱり。来年1月2日の2回戦は今年2度の対戦で勝てていない佐賀東(佐賀)との“九州対決”。「簡単に勝てる相手ではない。後ろからつないできて、中盤の選手に崩されるイメージ」と警戒を強める背番号10は「次の試合はミスをなくして、いい形で自分が起点になって勝ちたい」と力を込めた。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 佐藤亜希子)

●【特設】高校選手権2017

TOP