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大阪桐蔭はサッカー部も優勝候補「驚かせたい」

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優勝候補にも挙げられる大阪桐蔭(写真提供『高校サッカー年鑑』)

 9年ぶり2回目の出場となる大阪桐蔭高(大阪)だが、前評判は高く、優勝候補の呼び声もある。

 今季の大阪桐蔭は、プリンスリーグ関西で2位の京都橘高(京都)に勝ち点差12をつける勝ち点46を獲得して圧勝。プレミアリーグ参入戦では惜しくも流通経済大柏高(千葉)にPK戦で敗れたが、全国レベルで通用することを示した。

「流経のキャプテンとは次は決勝で(対戦しよう)という話はした。あいつら必ず上がってきてくれると思うので、それをしっかり埼スタでリベンジしたい」。主将MF西矢健人(3年)の鼻息も荒い。

 文武両道を行く大阪桐蔭。有名な野球部は、今や日本一の知名度を誇る学校と言ってもいい。日本代表DF三浦弦太(G大阪)と輩出しているサッカー部だが、全国レベルの知名度という意味では後れを取っている。ただ今季のチームは「しっかり戦えば日本一という目標に手が届く」という手ごたえを感じて、選手権に出場する。

 女子バスケットボール部は先日まで行われていたウインターカップで優勝。全国高校ラグビー大会に出場しているラグビー部は8強に勝ち上がっている。「バスケも優勝したので負けていられない。ほかにラグビー部もあるので、その3つが日本一を獲れれば素晴らしいこと。そういう他の部活と切磋琢磨してやってきたので、学校代表としても戦いたい」。

「キャプテン同士で結構話をする。全国に行く前にお互い日本一を獲ろうと約束した。野球部の福井(章吾)君にも頑張って来いって言われた。結果と内容が伴った戦いをこの舞台で出来ないと意味がないので、しっかり楽しんでやりたいです」

 2日に初陣を迎える羽黒高(山形)戦がすべての始まりとなる。9年前に初勝利を記録している同校だが、2回戦敗退。今大会は2回戦からの登場となることで、勝てば学校の歴史を塗り替えることになる。

「驚かせたい。大阪桐蔭のサッカーというのを広めたい」と、西矢主将はとにかく気合十分の様子。「毎年勝負弱いと言われるが、勝負強さは例年の桐蔭らしくない。9年前は大迫(勇也)選手のいる鹿児島城西高に負けて、今大会はその大迫(勇也)選手が応援リーダーの大会。大阪に久々の優勝旗と、桐蔭としては初優勝をしたいです」と自信満々に答えた。

(取材・文 児玉幸洋)

●【特設】高校選手権2017

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